老舗出版社「秀和システム」は、出版不況を乗り切るためにM&A(合併・買収)に乗り出しましたが、それが破産の原因となりました。
- M&Aの経緯: 2015年に投資会社のウエノグループに買収された後、秀和システムは積極的なM&A戦略に転換し、2021年には船井電機を、2023年には脱毛サロン大手のミュゼプラチナムを買収しました。
- 破産への連鎖: しかし、2024年に船井電機が破産し、ミュゼプラチナムも債権者から破産を申し立てられました。これらのグループ会社の経営破綻により、秀和システムは多額の連帯保証債務を抱えることになり、資金繰りが急速に悪化しました。
- 破産と事業承継: 最終的に、2025年7月に負債総額50億円で破産しました。しかし、本業の出版事業は別会社に引き継がれ、新会社「株式会社秀和システム新社」として再出発することになりました。
この一連の出来事は、M&Aによる急成長の試みが、結果的に本業とは無関係の連鎖破綻を引き起こした事例として報じられています。