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吉田恵里香・ぼざろ問題の論点まとめ

■ あらまし

KAI-YOUに上がった記事が炎上した

『ぼざろ』『虎に翼』の脚本家 吉田恵里香が語る、アニメと表現の“加害性”

https://kai-you.net/article/93374

■ 炎上キッカケ

某著名な作家がリポストしたため

……あのさ、脚本家が原作の表現を『ノイズ』って言うの、一線を越えてない?

https://x.com/MIKITO_777/status/1967529258131374508

■ 問題の箇所の引用

引用元はkai-youの記事、詳しくは記事を参照のこと

・吉田恵里香さんから特に強い抵抗感を示すものとして言及されたのは「キャラが性的に消費されること」だ

・公式側が『さぁ搾取してください!』と言わんばかりにばら撒くのは抵抗があるんです

・アニメの表現だからってなんでもありじゃない。“絵だけど、未成年だぞ”って考え方は大事にしています

・『ぼっち・ざ・ろっく!』が覇権を狙うために排除したノイズ

・水風呂に入るシーンで裸になっているんですが、アニメでは水着にしてもらいました

・そういう描写が売りの作品ならいいと思いますが、そうではないと思いますし、覇権を狙う上ではそうした描写はノイズになると思ったんです

・「現実ではそんな会話しない」

・“女の子たちが互いの胸の大きさについて言及し合う描写”など

・それを売りにしている作品でない場合においてはノイズ

・制作の段階からこれなら覇権が取れるって思える作品なのに、そうしたノイズがあると多くの人に見てもらえなくなってしまいます

・ギターを弾きながら胸が不自然に揺れ続けるみたいなことはない

・そういう描写があったら私は幼い息子にその作品を見せるのを躊躇する

・自分の子どもに見せられるかどうか、というのは大事にしている

・作品ごとの必然性や適切な表現にこだわるのは、アニメに対する危機感にも似た特別な思いがあるから

・1%の過激な人が何かをしてしまうことで、アニメ文化が途絶える恐怖を感じている

・ルールや節度、倫理観を保っていかなくてはいけない

・過激な作品やR18まで振り切ったものがあってもいいですし、やると決めれば私も思いっきりそうした作品に関わることもある

・表現についてもっと考えなくてはいけないと思いますし、その考え方がもっとアニメ業界に浸透したらいいなとも思います

・全部のジャンルで覇権を取るのが目標

・アニメも実写も小説も書いていきたい

・『吉田恵里香が関わってるなら見てみようかな』って思ってもらえるような存在にもなりたい

■ 備考:他にアニメで改変された点

・主人公の体型(スタイルが良い)設定がカット(または表現してないだけ説もある)

・↑と併せて、メイド服の露出が減る

・↑と併せて、バンド仲間が「主人公のスタイルが良い」と気づくシーンをカット

・一部キャラのタトゥーが消える

(他にもあるかも)

■ 論点

批判側の論拠

1. 改変理由をノイズと表現したこと

2. 原作改変したこと(セクシー田中さんの件を持ち出す)

3. 原作改変の理由が、性的搾取、暴力性、加害性といった考えであったこと(脚本家がフェミニストであったことも影響)

4. 原作改変の理由が、「自分の子どもに見せられない(4歳)」であったこと(息子に思想教育していたことも影響)

5. 原作改変の理由に、「覇権を取るため」という表現したこと、転じて「改変したから覇権取れたと思ってるのか?」という批判

擁護側の論拠も含めて、一つずつ整理する

■ 1. 改変理由をノイズと表現したこと+2. 原作改変したこと

擁護側の反論:ノイズという表現は業界では普通に使う

批判側の反論:業界の表現など知らない

→ 【表現問題】

※ちなみに「排除」とも表現している

擁護側の反論:実際に裸のシーンはノイズだった

批判側の反論:自宅の風呂で水着を着ている方が不自然

批判側の反論:他のアニメではうまく表現している

→ 【演出テクニック問題】

擁護側の反論:「それを売りにしている作品でない」からカットで妥当

→ 【売りにして無ければカットして良いのか問題】

批判側の意見:セクシー田中さんの件を忘れたのか?

擁護側の意見:セクシー田中さんの件と今回は違う

擁護側の意見:原作者は脚本家を絶賛している

批判側の意見:原作者が本音で話してるとは限らないというのをセクシー田中さんで学ばなかったのか?

批判側の意見:それでもノイズと称するのは問題

→ 【表現問題】 

→ 【原作者のアニメ化における立場問題】

批判側の意見:「女の子たちが互いの胸の大きさについて言及し合う描写」などない

批判側の意見:原作でも「ギターを弾きながら胸が不自然に揺れ続ける」みたいなことはない

批判側の意見:「現実ではそんな会話しない」は原作否定、上から目線に見える

批判側の意見:「幼い息子にその作品を見せるのを躊躇する」に対し、幼い息子は本作品のターゲットではない

批判側の意見:「やると決めれば私も思いっきりそうした作品に関わることもある」に対し、きらら系を誤解している、私物化との意見

批判側の意見:Tiger&Bunnyでは男性を露出させている、ダブスタだ

→ 【作品の位置づけ問題】【ダブスタ問題】

批判側の意見:そもそも当作品はエロ売りしていない

擁護側の意見:オタクはそれほどエロシーンが見たいのか?

擁護側の意見:ぼざろは成功したんだから、脚本家の功績もあったのは間違いない

批判側の反論:ぼざろがウケたのは脚本以外の部分だ、手柄を横取りするな

→ 【功罪問題】

たぶん後で追記します

■ 3. 原作改変の理由が、性的搾取〜といった考えであったこと

吉田氏の過去の経歴から、強いフェミニスト思想があることがわかっています

批判側の意見:性的搾取(搾取)という言葉は国際的に定義されていて、そういう意味ではないので安易に使わないでほしい(性的な目的のために相手の脆弱性、権力格差、または信頼関係を濫用する行為、あるいはそれらの試み)

→ 【表現問題】

批判側の意見:原作は性搾取してるっていうこと?読者は性加害者っていうこと?

批判側の意見:自分の思想を他人の作品に居れないでほしい

→ 【思想と創作の問題】

■ 4. 原作改変の理由が、「自分の子どもに見せられない(4歳)」であったこと

一部は場外乱闘なので割愛します

吉田氏の教育に対する是非も論点になっています

批判側の意見:ぼざろはそもそも4歳男児が見るようなものではない

■ 5. 原作改変の理由に、「覇権を取るため」という表現したこと」

批判側の意見:その改変があったから成功したと思っているのか?

→ 【功罪問題】

関係者の意見

記者の意見

https://x.com/ondarion/status/1967783597097750981

プロデューサーの意見

https://x.com/kafunsyokougun/status/1967781017974157366

その他、前提知識など

・そもそも虎の翼は〜問題

→ 私は詳しくないので割愛

・前橋ウィッチーズは〜問題

→ 私は詳しくないので割愛

・脚本家にそんな権限はない、制作に文句を言ってるのか?

→ 監督はフリーレンにて巨乳・貧乳ネタをやっています

個人的にはフリーレンの方がより老若男女+世界中で見られていると思います

総合すると、これらの判断はともかく言い出しっぺは吉田氏だったのだろうと推察されます

・「覇権のため」について

→ 制作陣が覇権を目指していたというのは聞いたことがないんですよね

良いもの作ろうとした結果つらい現場になったという話はあった(【緊急】「ぼっち・ざ・らじお!」【特別編】)

あとの話を見るに、吉田氏の野心から来ていたものと推察されます

「覇権のための改変」というコンセンサスは無かったんじゃないでしょうか?

・「原作者は合意してる」について

→ 主人公の胸がナーフされたあと、Twitterに露出の高い主人公の絵を投稿した件について言及してる人が居ますね

個人的には原作読者をなだめるとかそういう意図だと思いましたが

・1%の過激なオタクが騒いでいる

→ ぼざろ2期決定Tweet=37万いいね に対して、「ノイズは一線を超えている」Tweet=11万いいね

なので1%ではないかと

・そもそも記者が悪い

・そもそもキャスティングが悪い

・批判者は作品も見ずに叩いている

・擁護者は作品も見ずに養護している

その他、頓珍漢な意見は除く

■ 所感

相変わらずネット民って論点ズレたまま殴り合いますよね

とりあえず2期はスタッフガラッと変わるらしいし、適材適所ってことでいいんじゃないでしょうか?

今回、Xを見て思ったんですが、はてなよりXの方がマシですね、いつもは逆なんですが何でだろ?