自民党の新総裁に決まった高市早苗氏が10月7日に報道陣の取材に応じる際、待機していた報道関係者とみられる人物の声で「支持率下げてやる」「支持率が下がるような写真しか出さねーぞ」といった発言が、テレビの生中継映像に入り込んだことがわかり、ネット上で大きな話題になっている。
この件について、生配信をおこなっていた日本テレビは、弁護士ドットコムニュースの取材に対して「弊社の関係者による発言ではありません」と回答した。
●映像から削除、「証拠隠滅では」との声も
問題の音声が入っていたのは、高市氏が公明党関係者との会談を終え、報道陣の取材に応じる場面をライブ中継していた日本テレビの映像だ。
高市氏が姿を現す前から生中継が始まっており、その途中で「支持率下げてやる」「支持率が下がるような写真しか出さねーぞ」といった声が流れたとされる。
画面には人の姿は映っておらず、発言が記者やカメラマンによるものかは不明だ。しかし、SNS上では「印象操作している」「これがオールドメディアの実態」といったマスコミ批判が相次いでいる。
当初配信されていた映像は、現在YouTubeで視聴できるが、問題とされる部分はカットされている。この点についても「日テレが証拠隠滅に走った」と疑問視する投稿が広がっている。
●日本テレビ「通常の編集作業」
弁護士ドットコムニュースは10月8日、日本テレビに次の2点を質問した。
(1)「支持率下げてやる」などの音声が入った冒頭の映像部分が削除された理由を教えてください。
(2)当初の生中継に入っていた「支持率下げてやる」「支持率が下がるような写真しか出さねーぞ」といった発言は日本テレビの社員によるものでしょうか?
これに対して、日本テレビ総務局広報部は次のように回答した。
「(1)通常行っている作業です。カメラでLIVE収録した本編以外の部分については、見逃し配信用にアーカイブ化する際に、カットしております。
(2)弊社の関係者による発言ではありません。」