「キモイ男は性欲を向けるな」
粗暴な言い方かもしれませんが、この方の意見は昨今、過激なフェミニズムを訴える人々の心情を的確に捉えています。
これは、好意的な対象には寛容で、嫌悪する対象には過剰に厳しくなるという「感情的ヒューリスティック(affect heuristic)」による認知バイアスの影響です。
分かりやすく言えば「イケメンだから許される」「オタクだから叩かれて当然」という差別的な価値観が社会に浸透しているということです。
こうした構造は「魅力的な加害者は理解され、見た目が醜悪な加害者は過剰に断罪される」という道徳的ダブルスタンダードとしても現れています。
その結果、ホストクラブやメンコンなどの現実的・構造的な問題が見過ごされる一方で「オタク文化=性犯罪の温床」という誤った図式が再生産されているのです。
実際、東京・大阪・福岡で若い女性の「たちんぼ」問題が顕在化した際も、背景にはホストクラブやメンコンが深く関わっていました。しかし、各都市で活動する女性保護団体から、その点を明確に指摘する声はほとんど聞かれませんでした。
当事者であり最も事情を把握しているはずの立場でありながらです。
もう一度言いますが、これらの団体は、誰が本当の加害者なのかを十分に把握していたはずです。 その証拠に「たちんぼ」問題が深刻化した際、司法は早い段階でホストクラブやメンコンの摘発に踏み切っています。
それにもかかわらず、これらの団体は明らかに無関係な漫画やアニメばかりを一貫して非難し続けていました。 私は、このような差別的で不公正な行為を決して許すことはできません。