■ 1. 事件の概要と結末
- 告発の内容: 草津町の新井祥子元町議が黒岩信忠町長にレイプされたと告発した
- 告発の時期: 2019年11月に電子書籍「草津温泉 漆黒の闇5」で告発文が掲載された
- 判決: 前橋地裁が2024年9月29日に虚偽告訴と名誉毀損の罪で懲役2年、執行猶予5年の有罪判決を下した
- 確定: 2024年10月15日に判決が確定し、黒岩町長の全面勝訴となった
- 期間: 告発から判決確定まで丸6年を要した
■ 2. 黒岩町長の初動対応
- 警察への連絡: 地元の長野原警察署に連絡し、刑事課長が名誉毀損と判断して被害届を提出した
- 弁護士への依頼: 顧問弁護士に連絡し、民事・刑事の手続きを依頼した
- マスコミへの対応: 新聞社の知り合いの記者に連絡して事情を説明した
- 対応の速さ: これらの対応を書籍の内容を知ってから1時間以内に行った
- 町長の判断: 自分に非があるならわざわざ警察に連絡しないという理由で迅速に動いた
■ 3. リコールと海外メディアへの展開
- 住民投票: 新井元町議の議会での発言が問題となり、リコールが有効投票の9割以上の賛成で成立した
- 海外メディアへの会見: 2020年12月18日に日本外国特派員協会で新井元町議が会見に応じた
- 報道の拡大:
- アメリカではニューヨーク・タイムズをはじめとする5大紙が報道
- イギリスではガーディアンが報道
- フランスからは記者が草津まで取材に来た
- 報道内容: 日本には日常的に性暴力を繰り返す政治家がいるとされた
■ 4. フェミニストたちの支援活動
- 抗議活動: 町議会の傍聴席に拡声器を持った女性たちが来て、町長出てこい、辞めろとやっていた
- フラワーデモ: 湯畑で新井元町議を中心にセカンドレイプの町 草津というプラカードを持ったデモが行われた
- ネット上の反応: この件に関するネット上の書き込みは36万件にも及んでいた
- 学者の批判: 女性学を奉じる大学教授から女性の勇気ある告発を封じるのは人権侵害と批判された
- 脅迫: 役場には爆破予告、リコールに賛成した町議には殺害予告が届き、警察が警備についた
■ 5. 上野千鶴子氏の関与と謝罪
- 当初の主張: 雑誌「地方議会人」の巻頭言で、被害者を議会から追い出すとは本末転倒だと批判した
- 加害者認定: 明らかに黒岩町長が加害者であるという前提で書かれていた
- 謝罪: 虚偽が明らかになった後、上野氏から謝罪文が届いた
- 町長の対応: そこまでおっしゃっていただけるのなら、町長として受け入れるという返事をした
- 上野氏の返答: 海のように心の広い人だとの返事があった
■ 6. 刑事告訴と証拠の矛盾
- 告訴の経緯: 2021年11月に新井元町議が町長を強制わいせつの疑いで前橋地検に告訴した
- 公訴時効の問題: 被害を受けたとされる2015年1月から時効が迫っており、支援団体にけしかけられた可能性がある
- 不起訴: わずか4日後に元町議の訴えは不起訴となった
- ボイスレコーダーの証拠: 犯行の直前までを録音したとするボイスレコーダーを検察が解析したところ、犯行時刻に及んでも雑談しか録音されていなかった
- 逆転: 町長の犯行を裏付ける証拠だったはずのボイスレコーダーが、逆に元町議のウソを証明した
■ 7. 謝罪したフェミニスト
- 井戸正枝氏: 直接草津に来て申し訳なかったと謝罪した
- 玉木雄一郎代表: 井戸氏の謝罪から20分後に電話で党首として公認候補者が迷惑をかけたことを謝罪した
- 一般社団法人Spring: 謝罪に来る予定で、2024年10月15日に草津役場を訪れて謝罪した
- 町長の姿勢: 謝ってくれればいいという寛容な態度を示した
■ 8. 謝罪しないフェミニスト
- 北原みのり氏:
- 犯行現場とされるガラス張りの町長室を見て犯行が不可能なことを確認していた
- それでも非難を続けていた
- ネット情報に乗せられた人とは違うため町長は会うつもりはない
- 社民党の福島瑞穂党首と大椿裕子副党首: 何も言ってこないが、町長は会うつもりはない
- 全国フェミニスト議員連盟: ひどい人たちだと町長は評価している
■ 9. 町と家庭への影響
- 草津町のイメージ悪化: 町長のみならず草津町のイメージがどんどん悪くなっていった
- 町の混乱: 草津町はめちゃくちゃになった
- 家庭への影響: 町長は家庭崩壊の危機に陥った
- 公訴時効の問題: 事件は6年前のため名誉毀損などは公訴時効で今さら訴えることもできない
■ 10. 騒動拡大の理由と今後
- 拡大の理由: マスコミ関係者によれば、草津町が有名だから叩き甲斐があったのではないかという指摘がある
- 海外メディアへの抗議: 抗議しても報道しないのではないか、町長が正しかったではつまらないと町長は考えている
- 町長の姿勢: こんな事件に振り回されたくないという思いを持っている
- 道義的問題: 間違ったらごめんなさいではないのかという町長の問いかけがある