■ 1. 高市総理の拉致問題への取り組み
- 2025年11月3日、高市総理は国民大集会で「拉致被害者の命と国家の威信がかかったこの問題に対して私は手段を選ぶつもりはありません。すでに北朝鮮側には首脳会談したい旨をお伝えしております」と宣言した
- 就任後わずか2日で被害者家族と面会した
- トランプ大統領との面会を実現させた
- ASEAN、APECで各国首脳に協力を要請するなど電光石火の動きを見せている
■ 2. 拉致問題の前提
- 北朝鮮による日本人拉致は1970年代から1980年代にかけて多数発生した
- 若い女性や男性が海岸で突然消え、後に北朝鮮にいることが判明した
- 有本恵子さん: 1983年、当時23歳でイギリス留学中にデンマークで姿を消し、北朝鮮の工作組織よど号グループに騙されて拉致された
- 石岡亨さん: 1980年、当時22歳の大学生でヨーロッパで北朝鮮に拉致された
- この2人は北朝鮮で出会い結婚することになった
■ 3. 命がけの手紙
- 1988年、拉致されて8年が経った石岡さんが「バレたら殺される」というリスクを犯してまで命がけで手紙を日本に送った
- 手紙はポーランド経由で有本さんの両親の元に奇跡的に届いた
- 内容: 「私たちは北朝鮮のピョンヤンにいます。助けてください」
- 藁にもすがる思いで有本家族は地元の大物国会議員に助けを求めることにした
■ 4. 土井たか子の冷たい対応
- その政治家の名は土井たか子
- 社民党の前身である野党第1党だった社会党の委員長で、日本初の女性党首として「マドンナ旋風」を巻き起こし絶大な人気を誇っていた人物
- しかし帰ってきたのは冷たい対応で「相手にされなかった」と家族は後に証言している
- それどころかこの手紙の存在が朝鮮総連に通報されたという
- 手紙到着からわずか2ヶ月後、北朝鮮は石岡さんと有本さんがガス中毒で死亡したと発表した
- 有本さんの母親は後に「社会党私ら日本の政治家やと思っておりませんよ。北朝鮮の政治家」と怒りを表現している
- この政治家は被害者家族に「拉致などない」と断言していた
■ 5. 信じられない署名
- 1989年、なんと133名もの日本の国会議員が北朝鮮の拉致実行犯を釈放しろという嘆願書に署名していた
- その中には後に総理大臣となる菅直人と村山富市、後に法務大臣となる千葉景子、当然土井たか子の名前もあった
- 当時の官房副長官であった安倍晋三氏は「土井たか子とか菅直人は極めて間抜けな議員」と激怒している
■ 6. 福島瑞穂の妨害活動
- 土井たか子の後継者である福島瑞穂は現在もギリギリ国会議員を続けているが、北朝鮮への経済制裁に強硬反対していた
- 当時の総務省がNHKに拉致問題の報道を命令しようとすると「NHKの自主性を損なう」と妨害した
- 社民党の機関誌には「拉致は捏造された物語」という論文が掲載され、2002年に金正日が拉致を認めた後もこの論文は削除されなかった
■ 7. メディアの対応
- 1980年、産経新聞が大スクープを放った: 「アベック3組謎の蒸発 外国諜報員が関与」
- しかし朝日、毎日、読売は完全無視し、それどころか産経を嘲笑った
- 1988年、国家公安委員長が国会で「拉致の疑いが濃厚」と警察のトップが公式に認めたにも関わらず、朝日は記事にすらしなかった
- 1999年の社説で朝日は拉致問題を「日朝国交正常化の障害」と書き、被害者の命よりも国交正常化が大事だと言った
■ 8. 外務省の対応
- 有本家族が相談に行くと部屋にも入れてもらえず廊下のベンチで実務者と会わされた
- 1999年、外務省アジア局長内定の槙田邦彦氏は「たった10人のことで日朝正常交渉が止まっていいのか」と発言し、拉致被害者の命を「たった10人」だと表現した
- 当時の福田官房長官は被害者家族に「あなたの子供は亡くなっています」と北朝鮮の発表をそのまま伝えただけだった
- 怒った他の家族に対しては「あなたの子供は生きてるんだからいいじゃないですか」と返事した
■ 9. 唯一の味方
- この地獄のような状況の中で唯一味方がいた
- 当時の安倍晋太郎事務所の秘書だった安倍晋三氏だけが有本家族に真摯に対応していた
■ 10. ネット民の反応
- 「朝鮮総連に密告して2ヶ月後に死亡ってこれも殺人幇助じゃん」
- 「菅、村山、福島、全員拉致実行犯の釈放に署名しててよく政治家続けられるな」
- 「今までの政治家がどれだけサボってたか分かる」
- 「メディアと政治家が40年放置したんだよ」
■ 11. イデオロギーの罠
- 冷戦時代、左派にとって北朝鮮は理想の社会主義国家だった
- アメリカや日本の資本主義に対抗する希望の星という意味
- だから北朝鮮を批判することは自分たちのイデオロギーを曲げることになる
- 拉致問題を認めることも同様
- 朝日新聞をはじめとする左派メディアも反米反日のイデオロギーに囚われ、北朝鮮批判をタブー視した
■ 12. 人権への矛盾した態度
- 彼らは普段人権や平和や弱者の味方だと派手に叫んでいる
- 慰安婦問題だって女性の人権、死刑制度では生きる権利と言っている
- でも拉致被害者の人権は無視している
- 13歳の少女が北朝鮮に拉致されて40年以上も家族と引き裂かれている、これ以上の人権侵害があるだろうか
- 彼らにとって人権とは自分たちのイデオロギーに都合の良い時だけ使うツールでしかない
■ 13. 福島瑞穂の謝罪
- 現在消滅寸前で問題を妨害してきた社民党の福島瑞穂氏
- 横田滋さんが亡くなった時、彼女が「申し訳ありません」と投稿したら被害者家族から「今更何を言っているのか」と猛反発を受けた
■ 14. 産経新聞のスクープが無視された理由
- 朝鮮総連の圧力である
- 当時北朝鮮を批判すると総連が産経新聞の本社に押しかけることもあったほど
- 他の新聞社やテレビ局はその圧力を恐れて北朝鮮批判を揃ってタブー視した
- これが日本の報道の自由の実態だった
■ 15. 高市総理の行動
- 就任2日で被害者家族と面会
- 北朝鮮に首脳会談を申し入れ
- トランプ大統領との面会を実現
- 「手段を選ばない、私自身が先頭に立つ」と宣言
- これが本物の国会議員の姿である
■ 16. 人災としての拉致問題
- 過去40年以上、一部の政治家とメディアは自分たちのイデオロギーや保身のためにこの問題を放置し続けた
- その結果、どれだけの被害者家族が無念のうちに亡くなったか
- 横田滋さんは娘に会えないまま87歳で亡くなった
- 有本嘉代子さんの父・明弘さんも2020年に91歳で亡くなった
- どちらも娘を抱きしめることすら叶わなかった
- これは明らかに人災であり政治の失敗の付けである
■ 17. 横田めぐみさんの絶望
- 横田めぐみさんが新潟の海岸で得体の知れない男たちに誘拐されて狭い船底に押し込められた時、どれほどの絶望的な気持ちだったか
- 後の証言で分かったことだが、めぐみさんは泣きながら叫びながら「お母さん、お母さん」と何度も叫んだ
- そしてコンクリートの船底を引っ掻いて次の日には10本の指の爪が全部剥がれていたという
- その時にきっと助けてくれるだろう、お父さんお母さんが助けてくれるはずだ、そして日本も絶対助けてくれるはずだと思ったと思う
- でもそれから47年間何も解決しないじゃないか
■ 18. ある人物の怒りの演説(参政党?)
- 「啓発運動が大切だとか国民世論の盛り上げだとかもうそんな時期はとっくに超えています」
- 「制裁が全然足りません」
- 「日本は憲法9条があるから実力的にこれを救出することはできません。しかしながらじゃあその他にどんな方法があるのか。これはもう徹底した経済制裁と国際世論」
- 「政府は本当にやっているな、例えば国会で強い決議表明をしているなと1回もないです」
- 「この大会がガス抜きになってはいけません」
- 「朝鮮総連は直ちに活動を停止するか解散してもらいたいと思います」
- 「朝友連の1番の目的は日朝国交正常化ですよ。しかしながらこの拉致問題が解決しないのに国交も何もないんですよ」
■ 19. 朝鮮総連の問題
- 朝鮮総連は事実上の大使館などと言われることがある
- 朝鮮総連から帰化した元工作員・木下陽子(朝鮮名:洪寿恵)が拉致に関わったということが明らかになっている
- 公安調査庁は朝鮮総連傘下団体等の構成員が関与しているということを平成19年の質問主意書に対する答弁書で明らかにしている
- 朝鮮総連が拉致に関わってきたということは明らかである
- 破壊活動防止法に基づく調査対象団体ということになっているが、この破壊活動防止法自体には立ち入りの規定はない
- 警察の朝鮮総連に対するガサ入れは近年ほとんどなく、平成27年に朝鮮総連の関係者、平成28年に朝鮮総連関係施設をいずれも外為法違反で捜索した程度である
■ 20. 朝鮮総連関係者の自由な往来
- 朝鮮総連関係者は普通に日本国内で活動している
- 朝鮮総連関係者は自由に北朝鮮を往来しているという現状もある(直接ではなく中国経由等で行く)
- 朝鮮学校の修学旅行先が北朝鮮で、サプライズで金正恩と会えたというようなことも報道されてきた
- 外国人に入国の自由はないということはマクリーン事件でも判示されている
- 北朝鮮が拉致問題を解決する気がないという中で、北朝鮮関係者が自由に北朝鮮と往来をしていることを許しておくのはおかしい
- 出国したこれらの関係者の再入国の拒否を政府の方針として決めるべきである
■ 21. 経済制裁の抜け穴
- 公安の話があったが、どんどん地下化していって、中国が最近やっているように地下銀行等を通して本国にお金が送られていくということがなされているのではないか
- 経済制裁というものをもう1度しっかりと見直していただきたい
- 制裁の対象をどんどん広げていくといった措置が必要
■ 22. 給付金の問題
- 新型コロナ以降に給付された多額の給付金が日本国民に配布された
- これらの給付金が北朝鮮の関係者にも給付されたという
- 政府の答弁: 「それぞれの給付の要件に該当するのであれば給付の対象になる」
- 日本国内で北朝鮮へ自由に出入りをして北朝鮮のための活動をしている人たちにも困窮しているんだろうということでこういった給付金が配られるということ
- これはある意味経済制裁を骨抜きにするような支援措置なのではないか
- 今後こういった給付金の扱いの中で北朝鮮関係者を除外するといった措置を是非取っていただきたい
- 経済制裁とその給付金を支給するということが整合性が取れていない
■ 23. 結論
- 拉致問題をここまで長引かせた真犯人が誰なのかを忘れてはならない
- そしてその真犯人は今も人権や平和を語り続けている