■ 1. 日本熊森協会の緊急要請
- 11月6日に環境大臣宛てに要望書を提出
- 捕殺一辺倒の対策には限界があると主張
- 被害防除や森の再生など長期的な取り組みの必要性を訴える
- 農林水産大臣にも同様の要望書を送付
- 会長の室谷悠子弁護士と北海道・東北各支部長が記者会見に出席
■ 2. クマ被害の現状
- 今年度の人身被害による死亡者数は過去最多の13人に到達
- イベント中止や保育園・小学校の送迎強化など生活・経済活動に影響
- 政府は10月30日の関係閣僚会議で迅速な駆除に向けた対策を議論
■ 3. 協会が主張する問題点と解決策
- クマ出没増加の背景:
- 中山間地域の過疎化・高齢化によるクマと人との生活圏の近接
- メガソーラー建設などによる森林伐採
- 提言内容:
- 出没防止、緩衝帯整備、追い払いなどの被害防除への予算投入
- 動物が来ない集落づくりによる長期的な解決
- 捕殺そのものには反対しないが、必要な場合のみとする立場
- 会員数は2023年の2万人から約2万1000人に増加
■ 4. SNS上の誤情報への反論
- 「熊森協会が自治体にクマを殺すなとクレームを入れている」との投稿が存在
- 室谷会長は自治体への電話呼びかけや問題行動の事実はないと否定
■ 5. 各支部長からの現場報告
- ゴミなどがクマを寄せ付けている現状を指摘し、呼び寄せない対策が重要と主張
- 秋田県では2023年に推定生息数の半数が捕殺されたが状況は悪化継続
- 子グマの殺処分は人道的に問題があり、安易な捕殺の風潮に警鐘を鳴らす