というわけで、「嫌われ者の役割が父親から母親に移った」という説はそれほど支持的ではなく、「ただでさえ好かれやすい状況が整っているのに嫌われている異常な個体が(自分の異常性や帰責性を自覚せず)SNSで被害者ぶって悪目立ちしている」というのが実情に近いのではないでしょうか。
[...]いまどきの子どもたちの「幼体化」に拍車がかかっているその最大の要因はこの「子どもに対する母親のプレゼンスの増大」であると考えているからです。
母親の影響力の増大と子どもたちの「幼体化」「ペット化」とでもいうべき形質変化はそれぞれ別個の事象ではなく軌を一にして、もっといえば表裏一体に生じているものだと考えられます。