■ 1. 記者会見の概要
- 伊東詩織が映画『ブラックボックス ダイアリーズ』について12月15日に日本外国特派員協会で記者会見を実施
- 映画は12日から東京品川の映画館1つで上映開始
- 会見では望月衣塑子記者が伊東詩織に対して強く批判し話題となる
- 元々2月に予定されていたが伊東の体調不良を理由に延期されていた
■ 2. 映画を巡る問題点
- 映像使用に関する問題:
- 協力者や関係者に許可を取らずに録音録画の映像を使用
- 監視カメラの映像を本人たちが拒否しているにも関わらず勝手に使用
- 捜査員の音声やホテルの防犯カメラ映像を無断使用
- 被害者の勉強会の映像を許可なく利用
- 弁護士との関係:
- 伊東の裁判を約8年間担当した西廣陽子弁護士が映像の目的外使用への懸念を訴え修正を求める
- 西廣弁護士との打ち合わせも無断で録音録画されていた
- 映画の日本版で西廣弁護士はモザイクをかけられた状態で登場
■ 3. 会見での主な発言と対応
- 司会者の発言:
- 倫理的ルールは弁護士側にも問題があるのではないか
- 弁護士は弁護士の仕事に専念してもらえばいい
- 許可を得ずに調査報道することはよくある
- ヤクザや電力会社の犯罪について許可を取って報道したのかと逆切れ
- 伊東詩織の主張:
- 外部の人は特定できないように加工している
- サバイバーとして当然の権利だ
- なぜ逮捕が阻止されたのか知る権利がある
- 捜査員が特定される懸念について「よくわからない」と述べ笑いながら回答
- 西廣弁護士に4回謝罪したと主張
- 謝罪や説明の欠如:
- 関係者への謝罪の言葉はなかった
- 無許可使用について加工したから問題ないという姿勢
■ 4. 望月衣塑子記者との対立
- 望月記者の批判内容:
- 被害者の勉強会を許可なく利用したと報道
- 勉強会で多くの人から許諾を得ずトラブルになったことを報じる
- 会見で「ひどい、あまりにもひどい」と記者席で発言
- 伊東詩織の反論:
- 望月記者の報道は完全な嘘だと主張
- 性被害について語った女性1人から許諾を得ていると主張
- 望月記者を提訴したが後に取り下げ
- 望月記者に対し「わお、私西廣さんには4回も謝罪していますよ」と英語で応答
- 望月記者の見解:
- 今回の件では望月衣塑子の主張が正しいとの評価
- 伊東は日本国内で支持者からも問題視され理解を得られないため海外向けに活動していると分析
- 日本語の質問に英語で答えるなど日本国内での議論を避けている姿勢を批判
■ 5. 安倍元首相との関連性主張
- 伊東詩織の主張:
- 被害者とされる元TBS記者山口敬之が安倍総理と親しかったため警察検察が事件を闇に葬ったと主張
- 映画でも政治的圧力があったような作りになっている
- 日本の企業が政府との関係を考慮し配給しないと判断したのではないかと主張
- 望月記者らの見解:
- 安倍元首相がこの件に関与しているわけがないと否定
- 政権からの圧力や忖度で映画が上映しにくくなったという主張も否定
■ 6. 西廣弁護士側の反論
- 4回謝罪したという伊東の主張について:
- 西廣弁護士の代理人である田中弁護士が「そのような事実はない」と明言
- 謝罪したというなら具体的に言うべきだと反証を示唆
- 伊東と西廣弁護士が面会したのは去年7月が最後
- 修正版に関する連絡は今年10月17日が初めて
■ 7. 評価と分析
- 伊東詩織の行動パターン:
- 親しくなった人や協力者とトラブルを起こすトラブルメーカーではないかとの見方
- 自分に不利な裁判のやり取りは映画で紹介せず一方的なストーリー展開
- 日本国内での批判を避け海外で英語のみで活動する戦略
- 映画の評価:
- 60カ国で上映され米ピーボディ賞を受賞
- 海外では一定の評価を得ている
- 会見の結末:
- 安倍元首相の暗殺について感想を求めるなど関係のないやり取りも行われる
- 誠実な回答や謝罪は最後までなかった