「叱る」の話で思い出したけど、以前の職場に「もの凄く叱られ慣れた人」がいた。その人のデスクはいつも依頼書が山積みで、期限までに終えられず叱られ、その度に「申し訳ありません!気をつけます。必ず守ります!」と素直に非を認めるので次からは大丈夫だろうと思うのだけど、一向に良くならない。
社長に皆の前でどんなに怒鳴られても良くならない。それでも「はい!次からできます」と言うので私は当時とても不思議に感じた。でも今なら何となくわかる…あの人は何らかの苦手を抱えていて、ずっと叱られているうちに慣れてしまったのだろう。そして誠意を見せることで身を守ってきたのではないか?
本来なら職場は人を増やしたり方法を変えたりするべきだったのだけど、皆で叱ってその人を変えようとした。その人は変わらないし、かといって潰れもしない。叱られるのがデフォルトのコミュニケーションになっただけ。
相手の性質を考えない叱り方をしても、届かないし、解決もしづらいのだろうな。