法人税と消費税計約1億5700万円を脱税したなどとして、東京地検特捜部は25日、広告代理業「Solarie」(東京都渋谷区)代表取締役でインフルエンサーとしても知られる女(37)ら3人を法人税法違反と消費税法違反で東京地裁に在宅起訴した。法人としての同社も起訴した。
ほかに在宅起訴されたのは、それぞれ別の会社で役員を務める52歳と44歳の男。
起訴状などでは、女は架空の業務委託費を経費として計上するなどの手口で、2021年1月期と23~24年1月期に計4億9600万円の所得を隠して法人税約1億2600万円を脱税したほか、消費税約3100万円の納付を免れ、約1400万円の不正還付を受けようとしたとしている。
男2人は、虚偽の領収書を用意するなどして女の脱税をほう助したとされる。
Solarieは、美容関連商品について企業から広告を依頼され、「宮崎麗果」の名前で活動する女がSNSで発信することで広告料収入を得ていた。同社はホームページで「深く反省している。以後、正しい申告を徹底する」とのコメントを出した。