■ 1. 共産主義の基本的な問題点
- 共産主義は理想は立派だがうまくいかなかった思想というイメージを持つ人が多い
- 貧富の差をなくしみんなが平等に暮らすという理想が一見正しそうに見える
- 多くの国で失敗し崩壊や独裁へと向かった理由を説明できる人は意外と少ない
- トップが無能だと詰む
- どう頑張っても役人が腐る
- 商品やサービスの品質を競争する必要がない
- 人間が好きあらばサボる生き物だということを考慮していない
- やる気が削がれる
■ 2. 共産主義と社会主義の定義
- 資本主義は成果に応じた分配
- 社会主義は労働に応じた分配
- 共産主義は必要に応じた分配
- 別の定義では共産主義は能力に応じて働き必要に応じて受け取る
- 社会主義の方が大きな概念で社会主義の究極形態を共産主義と言う
- 社会主義は国とか独裁者とかが分配を指揮したりして階層が存在する
- 共産主義は私有財産性のない自然と人間の調和した搾取のない世界
■ 3. 中国の事例
- 中国はもはや共産主義ではない
- 貧富の差を見るとアメリカ以上に資本主義感がある
- もう資本主義導入してるようなもので事実上の資本主義
- 共産主義的な中央集権体制と相まって貧民には最悪の国
- 中国は共産党による一党政治で独裁政治
- 社会システムや法律ではなく指導者による恣意的判断で社会というモザイクに共産主義というピースをはめたり資本主義というピースをはめたりしているだけ
- 共産主義国家は貧しいところばかり
■ 4. 日本と共産主義社会主義
- 昔は日本は成功した社会主義国と言われたこともあった
- 日本が落ちぶれたのは再分配をやめたから
- 新自由主義になってから落ちぶれた
- 社会民主主義国は大体成功している
- 日本は会社単位で見れば共産主義
- 日本の終身雇用制度は共産主義
- グループの中では共産主義で自分の好きな共産主義グループに属せる
■ 5. 管理と分配の問題
- 共産主義は必要に応じたというのを決める基準がない
- 管理者側が万能で一切の間違いを起こさないという前提の制度
- 分配は誰が行うのか
- 組織は腐敗するし強力な組織ほど好き勝手に振る舞える
- 有事の際は必ず民が血を流すのが共産主義
- 共産党こそ格差社会の典型例
- 結局共産党幹部が楽して儲ける
■ 6. 一党独裁と共産党
- 共産党が政権取っても共産主義にはならない
- 共産党なしで共産主義は無理
- 一党独裁から始まる理論
- 格差もなくば簡単に扇動されて暴動が起きる
- 一党独裁と官僚主義がいけない
■ 7. 格差と特権階級の発生
- 共産主義の理念は格差をなくすことだが成功した例がほとんど皆無
- 最初はどこもあったがしばらくすると上が腐敗していって結果として特権階級が生まれてくる
- 人間が運営する以上格差がないというのはありえない
- 情報や権限など必ず何らかの格差は生まれる
- 共産主義は実現不可能な絵に描いた餅
- 可能だとすればそれは人間に一切の権限を持たさず全ての判断をマザーコンピューターに一任した社会
■ 8. 共産主義の成功条件
- 資本主義と勝負したら勝てないから全ての国を一度に共産主義にしたら成功する
- 小さな村単位やったら成り立つかもしれないが昔大富豪が作ったけど結局失敗した
- 共産主義勉強した共産主義者だけが集まって国作れば理想のために団結して国家運営うまくいくかもしれない
- 共産党を支持しないやつもいる中でやるからうまくいかない
- 粛清や再教育は共産主義にはつき物
- トップが共産主義をやらない
■ 9. 民主主義との関係
- 民主共産主義は無理
- 共産主義自体が独裁を前提としたもの
- プロレタリアート独裁は民主主義とも親和性がある
- プロレタリアート独裁とはマルクス主義で用いられる概念で資本主義を打ち倒した後労働者階級が国家権力を掌握し社会を統治する段階を指す
- 名称に反して個人独裁を意味せず実際の歴史では一党独裁や権力集中に変質した例も多い
- 民主集中制という言葉が使われるくらい民主主義というのが絶対
■ 10. 人間の性質と共産主義
- 共産主義が理想なのは間違いないが心の汚い人間がいるから実現しない
- 世の中が良い人間ばかりなら共産主義は最高だがクソも少なからずいるから無理
- 1日中馬車馬のように働こうが適当にやって遊ぼうがもらえる金は変わらないので誰も働かなくなる
- 人間は言うほど論理的に行動できない
- 国の繁栄と平等のために頑張るならいいが自分が楽をするために下の人間を管理するのが目的になる
- 結局人間にはそういう欲求を我慢できない
- 結局みんな自分が偉くなりたいだけ
- 人間は思いの外欲が強い生き物
- 他人より優れてたら利益を独占し他人より劣っていたら怠けるのが人間
- 働いても働かなくても同じ評価なら働かない
- 共産主義やるならほっといても使命感に駆られて頑張る国民性でないとならない
■ 11. 資本主義との対比
- 民主主義とか資本主義は人間の性に名前と説明をつけただけ
- 理論で人間の動きを調整するのは理論が完璧じゃないとならない
- 科学技術が発展すれば人々は働かなくても良くなるから共産主義は正しいという理論があったが結局資本主義のまま
- 人間の労働がAIに取って変わり始めてきた
- シングラリティは2045年頃と言われてきた
- むしろ労働密度は上がった
■ 12. AIと機械化の影響
- 機械化がもっと進むと共産主義に近づいてくる
- 随分機械化や自動化したが共産主義にはなっていない
- 維持管理は人の仕事
- 維持管理の人が特権階級になる
- 生産や加工や配送や維持管理が全部機械になった後どうなるか
- イノベーション起こせる人間以外必要なくなる
- 指導層がAIや無欲の人間なら成り立つかもしれないが現実では層が下から上まで全部腐敗する
- AIが一方的に価格を決めるのは不可能
- 商品の価格は売る人と買う人の合意で決まる
- 共産主義は政府が一方的に価格を決める
- 共産主義社会では満足いかなくなると闇市場が発生して好き好きに交換尺度決めて市場経済生成し出す
- AIなりが国民全てを完全に管理できる社会にでもならん限り共産主義は不可能
- AIに商品の価値は分からないから適切な分配すらできずに破綻する
- 人工知能は需要しないし供給しないから無理
■ 13. 価格決定と労働価値説
- 価格は労働で決める
- 労働の価値は結局主観的に決定されるから労働価値説も主観価値説に還元される
- 現代的な共産主義理論は労働価値説なんて捨て去っている
- 市場がないから価格調整を人力でする必要があるがそれには限界がある
- 需給バランスが安定しないからちょっとしたミスで甚大な食料不足やら何やらが起きてしまう
- 現況が資本主義社会である以上共産主義を標榜することは国家の転覆ないし紛争を起こすことに繋がる
- 共産主義思想自体が悪いというよりも紛争の火種になることが脅威
■ 14. 理想と現実の乖離
- 理想と現実の乖離をこれほどまでに見せつける思想も早々ない
- 勤勉で努力家だけが住む世界が前提の条件
- 物理でいう摩擦はないものとするというのと同じレベル
- 現実的に運用するには資本主義に応用して取り込むくらい
- 共産主義が理論的にもナンセンスなのは19世紀の経済学者も言っていたが見て見ぬふりをしてただけ
- 共産主義はただの理想のお花畑
- 共産主義は観念的すぎて実現できない
- 労働価値説も批判されている
- 主義思想は別に間違っていない
- 運用するのが神様ならうまくいってた
- 実際に社会を回すのはその辺のおっさんやおばはん
■ 15. 共産主義と平和
- 独裁者と貧民で構成される共産主義より資本家と貧民で構成される民主主義の方がマシ
- 共産主義と平和の両立はできない
- 共産主義政党を憲法違反にしてる国ですらある
- 日本共産党の場合は今の状態を従属的と言い切っている
- アメリカとの関係や日米安保廃棄やその上自衛隊解消で平和実現可能か
■ 16. 資本主義との比較
- 共産主義が失敗したわけでも資本主義が成功したわけでもない
- 成長の面で資本主義が優勢しただけで結局労働量は減らないし格差はむしろ広がる
- 支配層が政治家から資本家に変わっただけ
- 共産主義は人間には無理で欲がある時点で無理
- 意識あるとどうしても他人と比較してしまうから平等よりも格差あった方が下見て安心できる
- どんな社会でも1番偉いやつが1番働かなくていい
- 家事を誰がやるかで揉めてる共働き家庭みたいなもの
- 建前では家事をやるやつが1番家庭に貢献しているが現実では強いやつが弱いやつに押し付ける
■ 17. 共産主義誕生の背景
- 共産主義は生まれたタイミングがダメだった
- 資本主義が極まってるのが最低条件
- 産業革命や資本主義の成熟の一方で労働者の権利はどこへ行ってるのかというところに一応の筋道をつけたことだけは意義はあった
- 8時間労働は共産主義者がストライキに及んで経済活動が麻痺するのを恐れたから決まった
- 決して善意や思いやりで決定したことではない
- 産業革命の時に人を完全な労働の歯車にして就労規定もクソもないしケアも何もない労働地獄に対するカウンターとして生まれた思想
■ 18. 共産主義の評価
- 用法用量を守って正しく使用すればという意見もある
- 人より以上に人を殺しまくってる制度
- 共産主義のええところは社会保障面だけ
- 競争がないことにより国力が落ちるから結局は福祉が手厚い資本主義国家より社会保障もしょぼくなる
- 成功例がない
- 人間が管理する以上不可能で終わる話
- 共産主義を管理する上層部や世襲制は資本主義の頂点みたいな生活をするだけ
- それなら最初から資本主義の方が公平性がある
- 共産主義の本質は能力に応じて死ねということ
■ 19. 共産主義失敗の理由に関する議論
- 共産主義が最終的に失敗した理由は人間性を否定したから
- 共産主義は単に労働者や農民の生活を向上させようとするだけでなくそれまでその国にあった伝統や文化や宗教などを古臭いものとして切り捨て人間性を否定した
- 社会主義を宣言しながら共産主義にはならなかったネルー政権のインドやナセル政権のエジプトやカダフィ政権のリビアなんかはそこまで極端な方向に走らなかった
- レーニンの時はうまく機能していた
- スターリンが共産主義を道具として独裁を始めたからおかしくなっていった
- レーニンはスターリンを後継指名していない
- スターリンだけは後継にしたくはなかった
- 共産主義をぶち壊したのはスターリン
- 共産主義など遠く及ばぬ強度で人間性を人間そのものを根源的に全否定する資本主義は繁栄を続けている
■ 20. 日本と共産主義
- 日本ほど共産主義が向いてる国はない
- みんなと一緒ならいいという国民性
- 官僚とかが管理するんだからみんな一緒というのは無理
- 日本の政治家は絶対認めない
- 日本共産党は認めてるがみんな投票しない
- 向きすぎてるからGHQが民主主義にした
- みんなトヨタの車乗ってユニクロの服着てそれはすごい共産主義みたいな思考
- 共産主義だとアニメや漫画やゲームも禁止
- 体制にそぐわない思想に合ってないものは規制対象
- ソ連や中国がそうだったというだけでスターリンや毛沢東がやってたことは本当に共産主義なのか
- 立憲も共産党も別に格差を是正していくというだけのものでソ連みたくはならない
- 北朝鮮はただの独裁主義で日本の方がよっぽど共産主義に近い
- 日本は唯一成功した社会主義国家とか呼ばれて久しい
- 民主主義と共産主義は両立する
- 共産主義と資本主義ですら両立する
- 日本共産党が私有財産を否定しない共産主義を主張して一時期話題になった
- 増税社会主義政党のせいで失われた30年がある