■ 1. 大敗の原因:公明党との合流と党の自己否定
- 執行部は2党合併により支持率の劣勢を挽回できると判断したが「足し算」のみを重視し批判を軽視した
- 合流によりふわっとした立憲支持層が離れた
- 立憲の存在意義は「真ん中から左寄り」の立ち位置にあったが執行部が「左がいるからダメだ」と自己否定した
- 自己否定によりコアなファンも一定数離れた
- 「真ん中プラス右」の自民党・国民民主党が存在する中で「ド真ん中」を標榜しても差別化が困難
■ 2. SNSによる「空気形成」の構造変化
- これまでの選挙は政治関心層が街頭での訴えから「空気」を作り無関心層へ伝播する構造だった
- 今回はSNS動画によってまず無関心層で雰囲気が形成され関心層へ逆向きに伝播した
- 野田前代表は目に見える人へのコンタクトから伝播させる手法を取ってきたため「時代の空気に飲み込まれた」との認識になった
- 政治家は世の空気がどのように形成されるかを注視しながら空気を作ることが本来の職務である
■ 3. SNS対策提言が受け入れられなかった経緯
- 前回参議院選挙の敗北後に広報委員として真剣にSNS対策を提言し党内に特命チームも設置された
- 提言の内容:
- キーコンセプトの策定(例:「積極財政で日本を強くする」のような一貫したメッセージ)
- キーコンセプトを起点とした一貫したストーリーのSNS広報展開
- ネガティブ発信への迅速対応態勢の整備
- 明らかなデマ動画への法的措置
- 著作権法違反を主張したコンテンツ削除申し立て通報システムの確立
- 提言はほぼ受け入れられず「余計なことすんな」として潰された
- 結果として「岡田克也氏が中国のスパイ」とする事実無根の動画への対応が遅れ炎上した
■ 4. SNS収益化問題と超党派対応の限界
- SNS動画の再生回数が収益化される構造により「リベラルを叩けば儲かる」状況が生まれた
- 無関心層が政治コンテンツを消費するようになり政治の「空気」形成に影響を与えている
- SNS動画の収益化問題について超党派での対応が模索されたが自民党のみ動きが鈍かった
- 自民党は自党に有利な状況だと認識していたと推測される
■ 5. 今後の方向性:本来の立ち位置への回帰
- 「地上戦」に強い議員が生き残った結果「地上戦こそが重要」という誤った教訓が強化されかねない
- 「ド真ん中で全部取る」戦略を止めてコアなファンを固める空中戦が必要
- 「真ん中・左寄り」という本来の立ち位置に戻ることが必要でその空間は他党が参入しておらず空いている
- 「左」の内容を安保法反対・憲法9条守護から社会のメインストリームから外れた人々(シングルマザー・非正規雇用など)の保護へと転換すべき
- そのような「レフト」であれば公明党との共存も可能である