■ 1. 事件の概要
- 神奈川県警第2交通機動隊茅ヶ崎分駐所所属の隊員7名が虚偽有印公文書作成・同行使により処分
- 交通反則切符に追尾距離を実際より長く記載する不正行為が発覚
- 40代巡査部長が懲戒免職 その他6名が停職や減給処分
- 県警全体で24名が処分対象
- 今回の事件により2700件以上の交通違反が取り消し
- 舞台は神奈川県の小田原厚木道路(通称「小田厚」)
- 全長約30kmの一般有料道路で制限速度70km
- 昼夜を問わず速度違反取り締まりが行われている路線
■ 2. 神奈川県警独自の取り締まり手法
- 覆面パトカーや白黒パトカーに「神奈川仕様」と呼ばれる特殊改造が施されていた
- 屋根の赤色灯ではなく前面警光灯のみを独立して点滅させることが可能な改造
- 本来この仕様は皇族・総理大臣の警衛・警護用車両に限定されるもの
- 2022年春ごろトヨタが交通取り締まり用パトカーの生産を一括担当したことで廃止
- ドライバーから報告された問題のある取り締まり行為
- 覆面パトカーが後続車を煽り加速させたうえで速度違反として検挙
- 前面警光灯のみ点滅させての速度計測により違反車両や一般車が気づきにくい状態
- 合流車線で本線速度に合わせて加速した行為を検挙
- サイレンも赤色灯も使用せず100km以上で走行するパトカーの目撃例
■ 3. 法令・内規との乖離
- 道路交通法施行令第14条の規定
- 緊急用務時はサイレンを鳴らし赤色警光灯を点灯する義務がある
- 速度違反取り締まりの場合はサイレン省略が認められているが赤色灯点灯は必須
- 速度違反取り締まりに関する警察内規
- 一般道路では50m以上の車間を保ち最低100m以上の追尾が必要
- 高速道路では100m以上の車間を保ち最低200m以上の追尾が必要
- 神奈川県警の実態
- 速度測定から検挙までの距離が内規より極めて短い
- 屋根の赤色灯は点灯させず前面警光灯のみで計測を実施
- 内規違反状態での取り締まりが常態化
■ 4. 証言・背景・影響
- 個人タクシー運転手の証言(約20年前の経験)
- 保土ヶ谷バイパスで前面警光灯のみによる速度計測を経験
- 第三京浜や東名での覆面パトカーによる煽り取り締まりの目撃
- 免許停止・逮捕を回避するためギリギリの違反点数でサインを迫られた事例の報告
- ドライブレコーダーが普及していない時代から30年以上前より横行
- 2013年に国家公安委員長の古屋圭司衆院議員が「取り締まりのための取り締まり」と苦言を呈した
- 警視庁への対抗意識から検挙率維持を目的とした不正取り締まりが横行したとの声がある
- 処分を受けたドライバーへの影響
- ゴールド免許から降格させられたドライバーが多数存在
- 保険等級が変化した被害者も存在
- 違反点数の回復や反則金の返還は実施中
- ドライブレコーダーが皮肉にも日本において警察の不正取り締まりを発覚させるアイテムとなった