■ 1. 社民党大会の概要
- 4月29日に都内で社民党の党大会が開催
- 党首の福島瑞穂氏が「社民党を壊そうとするあらゆる勢力と戦う」と宣言
- 護憲派が国家権力から「総攻撃」を受けているとし危機感を表明
- 立憲民主党・田名部匡代幹事長や共産党・田村智子委員長など野党幹部が来賓として出席し共闘の意思を示した
■ 2. 全労協・渡辺議長による異例の苦言
- 来賓として出席した全国労働組合連絡協議会(全労協)の渡辺洋議長が党の対応に対し批判的な発言を行った
- 問題視された事項:
- 4月初旬の党首選で敗れた大椿裕子前参院議員に発言の機会を与えなかった党の対応がSNSで批判を受けたこと
- 辺野古沖の海難事故をめぐる社民党幹部の言動
■ 3. 辺野古沖海難事故と服部幹事長発言の経緯
- 3月16日に沖縄・辺野古沖で船2隻が転覆し平和学習中だった同志社国際高校の女子生徒と船長の計2名が死亡
- 事故後の3月19日に国会前で行われたデモにて当時の幹事長・服部良一氏がスピーチを実施
- 服部氏の発言内容:
- 普天間基地の移設工事が長期化している現状と事故を結びつけた
- 「辺野古の新基地建設をいつまでも続けるのが悪い」「埋め立てるのが悪い。こんなことをしなければ事故は起きなかった」と述べた
- SNS上では事故の原因は学校側や船を運航した市民団体の安全管理の問題であるとして「他責ではないか」との批判が噴出した
■ 4. 渡辺議長の批判内容
- 服部氏の発言について「事故は基地の存在が招いたと言わんばかりのもの」と評した
- 危険な場所に子どもを連れて行った大人たちの判断の甘さこそ問われるべきと主張
- 「これはどう見ても海難事故であり、事故の責任はひとえにボートの運営主体にある」と指摘
- 「反基地運動がいかに正義であっても、その責任は軽減されてはならない」と述べた
- 会場からは「そうだ」「よく言った」との声が上がった
■ 5. 福島党首の対応
- 4月1日の会見で服部氏の発言について「コメントする立場にはない」として回答を回避
- 4月22日の会見でも服部氏との対話について「特に理由はない」と述べるにとどまった
- 党大会後の記者会見で渡辺氏の発言への受け止めを問われると「来賓の方の挨拶なので、それはそれとして受け止め、また話をしていきたい」と要領を得ない回答を繰り返した
- 辺野古事故をめぐる具体的な見解を示すことを一貫して避けた
■ 6. 今後の課題
- 大椿裕子前参院議員は渡辺氏の発言について「この重みを考えなければならない」とFacebookに投稿
- 党大会では党勢拡大に向けた施策が打ち出されたが問題を放置したままでは新たなスタートは困難と指摘されている