フジテレビの凋落について、多くの人が様々な分析をしている。
実は僕は、ものすごく個人的な理由でフジテレビが嫌いだった。いや、嫌いという単純な感情ともちょっと違う。
嫌味だと思われると恐縮だが、僕は経歴的に、就職活動で書類で落とされることはなかった。でも、応募した中で唯一、1社だけ書類で落ちた。
それがフジテレビだった。
いまは外科手術をして無くなったが(痕跡はある)、当時僕の顔には、とても目立つ位置に大きなアザがあった。
ああ、フジテレビは、そういう人間は採用しないんだな
そう思った。
当時はまだ言葉がなかったが、フジテレビの採用基準の中に、ルッキズムがあったのだろうと僕は推察する。明文化はされていない、暗黙の社内文化として。
講談社に入社できたことは幸運だったし、就職試験に落ちたこと自体は何も恨んでいない。
ただ、「顔にアザがある」という理由でチャンスすら与えない会社なんだな、という印象をその後もずっと抱いていた。
「俺たちはイケている」という選民意識が世の中を引っ張った時代もあっただろう。
でもいつしか、それが嫌われる要因になっていることに、気づくのが遅すぎた。