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山上徹也被告の「真の動機」を解明…これまでの報道は根底から間違いだった【安倍晋三元首相銃撃事件】

要約:

■ 1. 報道の誤解と著者の立場

  • すべてのメディアが「山上被告は安倍元首相殺害を間違いだったと述べた」という意味合いで報じたが、この解釈は根底から誤っていた
  • 検察、裁判官、弁護人も当該発言を正確に理解できていなかった
  • 著者は公判をほぼすべて傍聴し、メディア関係者として唯一、判決公判の前後に山上被告と4度面会した
  • 著者はこれにより「山上徹也被告の真の動機」を把握したと主張する

■ 2. 公判の経緯

  • 2025年10月28日、奈良地方裁判所で裁判が開始された
  • 検察側の主張:
    • 300人以上が集まった演説現場での自作パイプ銃の発射による危険性
    • 高い計画性と強い殺意
    • 極めて重大な結果と社会的影響の大きさ
    • 被告が被害者を標的に選んだ動機に酌量の余地がないこと
    • パイプ銃の現物を法廷で提示し、裁判員に強い印象を与えた
  • 弁護側の方針:
    • 被告人の生い立ちが犯行に直結する情状事実であることを立証するため、母親や妹など5人の情状証人への尋問を実施した

■ 3. 証人尋問の内容

  • 母親の証言:
    • 統一教会(世界平和統一家庭連合)の現役信者である
    • 夫の死亡保険金から5000万円を教団に献金したことを正当化する発言をした
    • 事件の責任を認め、山上被告に謝罪した
  • 妹の証言:
    • 統一教会が母親の人格を変え、家庭が崩壊していった過程を涙ながらに語った

■ 4. 山上被告の犯行に至る経緯

  • 母親の高額献金により家庭が崩壊した
  • 教団からの一部返金後、各種資格を取得するなど自身の人生を再建しようとした
  • 兄の死(2015年)が教団への復讐を決意する契機となった:
    • 母親の高額献金を非難していた兄が2015年に自死した
    • 母親は「兄は霊界で幸せに暮らしている、献金を返金させたから苦しんだ」と発言した
    • この発言に山上被告は激怒した
  • 2021年、安倍元首相が統一教会関連団体に贈った韓鶴子総裁を称賛するビデオメッセージを観て以降、被告の感情は複雑に推移した

■ 5. 公判終盤の経緯

  • 第10〜14回公判で5回に分けて被告人質問が実施された
  • 第13回公判では安倍昭恵氏が被害者参加制度を利用して出席したが、山上被告への質問は行わなかった
  • 12月4日の被告人質問最終日、裁判長から「パイプ銃製造過程での人の命を奪うことへの葛藤の有無」を問われた際に冒頭の発言がなされた