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14歳から性を売らざるを得なかった 当事者が望む売春防止法とは

要約:

■ 1. 記事の概要と背景

  • 売春防止法の見直しを議論する法務省の有識者検討会が2026年3月末に始まり、計4回の会合が開かれた
  • 約10年間にわたり性売買を経験した希咲未来さん(活動名・26歳)が当事者として検討会に出席し、買春を「女性に対する暴力であり、搾取」と訴えた
  • 検討会は今後報告書をまとめ、秋の臨時国会または翌年の通常国会への改正法案提出を目指している

■ 2. 希咲さんが性売買に追い込まれた経緯

  • 父親から繰り返し性的虐待を受け、親の機嫌次第でしか食事が与えられない環境で育った
  • 14歳のある夜、家を抜け出し新宿・歌舞伎町へ向かったが知り合いも行く場所もなく非常階段で夜を明かした
  • SNSで「お金あげるよ」と声をかけてきた男性を「助け」と感じたことが性売買の始まりとなった
    • 今夜の寝る場所が確保できた安心感と、「自分を必要としてくれる」という感覚があった
    • 父親よりましだと感じた

■ 3. 性売買の実態と苦しさの蓄積

  • 18歳頃にホストと出会い、1日10人以上の買春の相手をさせられ売り上げ全額をホストに渡した
    • それでもホストに迎えられる場所を「自分の居場所」と感じていた
  • その後、デリバリーヘルス・ファッションヘルス・ソープランドなど複数の形態で性売買を経験した
    • 風営法に基づく営業であるにもかかわらず、現場では売春防止法で禁じられている性交が常態化していた
  • 店からは「若く見せる」よう強いられ、「黒髪ボブで若くて小さいほうが値段が高い」という扱いを受けた
  • 「赤線」の歴史を調べたことで、売る側だけが管理され買う側は野放しという構造が時代を通じて変わっていないと気づいた

■ 4. 支援活動への転換と「トラウマの再演」への気づき

  • NPO法人「ぱっぷす」の金尻カズナ理事長との出会いと、性売買の現場にいた友人の死をきっかけに現状から抜け出すことを決めた
  • 性売買を繰り返した経緯は、虐待や支援者からの性暴力など「カラダしか求められない」経験が重なる中でのトラウマの再演だったと気づいた
    • 「自分で選んだと思っていたが、選択肢がほとんどない中で選んだと思い込まされていた」と語った
  • 現在は新宿・歌舞伎町を中心にアウトリーチ活動を行い、性売買のさなかにいる女性たちに声をかけている
    • 接触する女性の多くが虐待家庭の出身であると述べた

■ 5. 買春処罰化をめぐる賛否

  • 賛成側の意見:
    • 障害や経済的困窮など弱者につけ込んだ買春行為には処罰が必要
    • 売る側を非処罰化し買う側を処罰化すれば、被害(首絞め、隠し撮りなど)を警察に通報しやすくなる
  • 反対側の意見:
    • 「セックスワーク」として自発的に行う場合、処罰化は偏見や差別を強める恐れがある
    • 性売買が「地下化」し、より見えにくくなる

■ 6. 希咲さんの主張と訴え

  • 「自分はプロで、日本一の風俗嬢になることが夢だった」と当時は思い込んでいたが、それは父への復讐心からであり、実態は違うと気づいた
  • 性売買に追い込まれる女性の多くは、親からの虐待・性暴力・いじめ・貧困などを背景に持つ
  • 「自分の意思で行っている女性もいるかもしれないが、被害と感じている当事者をいないことにして法を決めないでほしい」と訴えた
  • 違法な売買春が黙認されている現状を問題視した
    • ファッションヘルスでは性交が常態化し、避妊ピルの服用を店から求められた
    • 店は客にのみわかる形で「性交できる女性」「避妊なし可能な女性」を示す表示をしていた
  • 性売買が居場所のない女性のセーフティーネットになっている現状はおかしいと指摘した
  • 「私の世代で終わらせたい」として、声を上げ続けると述べた