■ 1. 撮り鉄の問題行動
- アマチュアの鉄道写真愛好家(撮り鉄)は、珍しい列車の運行時に定番撮影地へ集中する
- ベストショットを得るために、一部の撮り鉄が樹木を伐採したり、通行人に暴言を浴びせたりするトラブルが頻発している
- 本稿が対象とするのはプロではなくアマチュアの鉄道写真愛好家に限定される
■ 2. 撮り鉄が求める「理想の写真」
- プロの鉄道カメラマンが撮影した「お手本」と全く同じアングルの写真を追求する
- 目的の車両以外の人物・車両・樹木等が写り込むことを極端に嫌う
- 車両以外の要素が映った写真はSNS上で「失敗」とみなされる
- 車体と人・車が重なることは厳禁とされる
- 具体的事例:
- 東北本線の寝台特急撮影時に脇を通過した車両に罵声
- 江ノ島電鉄の撮影地で自転車の外国人男性に罵声
■ 3. 生成AIを使用しない理由
- 写り込んだ人物や障害物は生成AIで削除可能であるにもかかわらず、撮り鉄はこれを「不正行為」とみなす
- プロの商業写真では生成AIや画像編集ソフトの使用は一般的
- アマチュアほど「生成AIは御法度」とする傾向が強く、色調整すら行わない厳格な人も存在する
- 「実際の現場条件とカメラの基本機能のみを使い、お手本と同じ写真を撮ること」が正しい写真とされる
- 大手鉄道会社社員の見解:
- 撮り鉄の行為はスポーツや学校のテストに近い
- 厳格な界隈ルールにより写真はワンパターンで個性がない
- 無意識のうちに界隈ルールに従っている
■ 4. アマチュア絵師との共通点
- アマチュア絵師・イラスト愛好家の間でも生成AIへの激しい反発が起きた
- 生成AIを使ったイラストレーターや企業へのバッシング
- 絵柄だけで生成AI使用と断定した誹謗中傷
- 生成AIを使った神社への放火予告
- 一部の撮り鉄も同様の傾向を持ち、旅情写真を撮ったプロに「鉄道写真ではない」と批判を浴びせた事例がある
- 過激な撮り鉄と絵師に共通する特徴:
- 生成AIを絶対に許容しない
- 理想の創作という強い信念を持つ
- 強い口調で相手を攻撃することを好む
■ 5. アマチュアが原理主義化する構造的要因
- プロは変化に適応しなければ生き残れないが、アマチュアにはその必要がない
- アマチュアは時間的余裕があり、理想を際限なく追求できる環境下にある
- 理想の過度な押しつけは文化の発展を阻害する恐れがある
- 過激な発言・行動を行うアマチュアはごく一部であり、大多数は健全
- 一部の問題行動が集団全体の否定的イメージ形成につながっている