■ 1. 概要
- 立憲民主党の古賀千景議員が15日の参議院決算委員会で質問に立つ
- 「経済的に厳しい子が自衛隊に行く」との発言に小泉防衛大臣が「事実誤認だ」と反論
- 古賀議員は発言を撤回し謝罪
■ 2. 質疑の対象
- 防衛省・自衛隊が作成する「まるわかり!日本の防衛~初めての防衛白書~」を取り上げる
- インターネット上の「キッズサイト」に掲載
- 全国の小中高校などへ冊子として配布
- 配布冊数や冊子の内容について松本文科大臣や小泉大臣に質す
■ 3. 古賀議員の経歴と質疑内容
- 大学卒業以来約30年にわたり福岡県内の小中学校に勤務
- 日教組の特別中央執行委員も務めた経験を持つ
- 学校における平和教育の大切さについて小泉大臣に質す中で発言
- 「自衛隊に行く子供たちは経済的に厳しい子どもたちが行く」
- 「豊かな子どもたちは自衛隊にならない」
■ 4. 発言への反応と一度目の訂正
- 委員会の場がざわつく
- 古賀議員は「失礼しました。訂正します」と一言述べる
- 続けて「生活の厳しい子供たちが生きている」「自衛隊は安定した職だという点を分かってほしい」と発言
■ 5. 防衛白書冊子の内容に関する質疑
- 冊子が北朝鮮・中国・ロシアの軍事動向を取り上げていることを指摘
- 「日本が位置する地域は安全とは言えません」と書かれていると指摘
- 学校には北朝鮮・中国・ロシアの子どもたちも通っていると指摘
- この子どもたちがこの記述を見た場合にどのような心理的影響を受けるかへの配慮を小泉大臣に質す
■ 6. 小泉防衛大臣の反論
- 近隣国への配慮の前に自衛官の子どもたちへの配慮に欠ける発言だと指摘
- 自衛官の子供たちが貧しい家庭の子しかいないという発言は事実誤認だと反論
- 自衛官や自衛隊の家族に対する一面的な見方だと指摘
- 自衛官の子どもたちも学校に通っていることへの配慮や子どもたちの環境への理解を広げることが最優先だと述べる
■ 7. 古賀議員の謝罪
- 小泉大臣の指摘を受け発言の撤回を表明
- 「発言が申し訳なかった」「申し訳ありませんでした」と謝罪
■ 1. 古賀千景議員の発言の概要
- 古賀議員の発言は二つの問題を含む
- 一つは「経済的弱者が自衛隊に行く」という発言
- もう一つは外国籍の子どもへの配慮を理由とした防衛白書記述への批判
■ 2. 問題となった発言の構造
- 経済的弱者が自衛隊に行くという発言:
- 自衛官を貧困ゆえに選択肢がなかった人々として一括りにする見方である
- 小泉大臣はこれを事実誤認と指摘した
- 自衛官およびその家族への侮辱に当たる
- 古賀議員は日教組の活動家でもあり、その思想的背景が透けて見える発言である
- 国会の公の場で述べるには根拠が著しく不足している
- 外国籍の子どもへの配慮論:
- 防衛白書の記述が在日外国人の子どもを傷つけるという主張である
- 国家が自国の安全保障情報を国民に周知する正当な行為を、外国への配慮を理由に制限しようとするものである
- 論理的な優先順位が逆転している
■ 3. 言動の問題点
- 一貫性の欠如:
- 発言直後に「失礼しました。訂正します」と述べた
- その直後に同趣旨の発言を続けた
- 訂正は形式的なものに過ぎなかった
- 謝罪のタイミング:
- 自発的な撤回ではない
- 大臣から正面切って反論されて初めて謝罪した
- 真摯な反省というより追い込まれた撤回の印象が強い
- 教育者・立法者としての責任感の欠如:
- 約30年の教員経験を権威として持ち出した
- その経験から導いた結論が差別的な一般化であった
- 経験の重みを損なうものである
■ 4. 唯一評価できる点
- 発言内容の誤りそのものは論外である
- 大臣に指摘された後に公の場で撤回・謝罪したこと自体は、最低限の議会人としての作法であった
■ 5. 総括
- 一連の言動は自衛官という職業に対する根深い偏見を露呈したものである
- 安全保障政策を議論する上での基礎的な論理構成の甘さを露呈したものである
- 立法府の議員としての資質に疑問を抱かせるものである