■ 1. 投稿の背景
- X(旧Twitter)で、息子たちにゲーム機を買い与えなかった母親の読者投稿が話題となり、批判・疑義が多数寄せられている
- 投稿者は児童館の指導員とされており、教職員組合員である可能性も示唆されている
- 元投稿は1832万インプレッション超・5600件超の引用ポストを集め、同様の経験を持つ人々の共感を呼んでいる
■ 2. 失われた思い出という問題
- 息子たちが求めていたのはゲーム体験だけでなく、友人とのコミュニケーションや共有できる思い出であった
- 大人になってゲームを体験することは可能でも、子ども時代に失った思い出は取り戻せない
- 筆者自身も修学旅行のなかった経験から、共通の話題の輪に入れない疎外感を理解している
- 父親を幼くして亡くした知人もまた、父親に関する話の輪に加われない孤立感を抱えていた例として挙げられている
■ 3. 想像力の欠如
- 自分にとって価値のないものを処分・禁止してしまう行動は、夫のコレクションを勝手に捨てる妻の行動と同質の想像力の欠如である
- 母親は「今しかできない経験を重ねてほしかった」と述べているが、具体的な代替体験の言及がなく、自分の子ども時代の再現を望んでいたと推測される
- 時代・環境・文化は常に変化するため、過去の子ども時代の再現は不可能である
- 母親自身がかつてテレビや漫画を親に禁じられた世代であり、同じ禁止を息子に強要した可能性がある
■ 4. 秋葉原通り魔事件との比較
- 経済的理由ではなく母親の価値観の押し付けによる禁止は、秋葉原通り魔事件の死刑囚の母親と本質的に同じ構造を持つ
- 息子が「すぐ飽きた」「もう大人だしね」と語った言葉は、母親への気遣いと、本心をわかってほしいという精一杯の皮肉の両面を含む可能性がある
- 次男が初任給でゲーム機を購入したという事実が、長年の執着の深さを示している
■ 5. 禁止が生む隠し事と逆効果
- ゲームを禁じられた子どもはゲームのある家に入り浸り、親の知らないところで欲求を爆発させる
- 友人の家で他の子が外遊びやおやつを楽しむ中、一人だけゲームに異常な執着を見せた子どもの実例がポストで紹介されている
- 禁止によって執着が強まり、子どもが親に隠し事を持つようになる
- 隠し事が悪い方向に進んだ実例として、ゲームセンター禁止・小遣いの乏しい子どもたちが裕福な家のゲーム機に入り浸り、集団万引き・集団家出に発展したケースが挙げられている
■ 6. 経験させることによる自主性の尊重
- 頭ごなしの禁止よりも、実際に経験させて子ども自身が納得するほうが自主性の尊重につながる
- 漫画を禁じられた反動で漫画家になった人物(永久保貴一氏など)の例が挙げられており、禁止が職業的執着に転化するケースもある
- 1日1時間などのルールを親子で決めることも立派な教育であり、理由なき禁止は一種の虐待に相当する
- ゲームをやめさせたければ、むしろ長時間強制的に体験させることで飽きさせる逆転の発想も有効である可能性がある