■ 1. 夏山シーズンにおける遭難の増加と「2度遭難」の問題
- 本格的な夏山シーズンを迎え、各地で山岳遭難が相次いでいる
- 特に深刻な問題として浮上しているのが「2度遭難」であり、一度救助された登山者が登山を継続し再び救助を要請する事例が増加している
- 長野県警察山岳遭難救助隊は公式X(旧Twitter)で「山で死ぬな」と訴え、遭難は事前に防ぐことができると強調した
■ 2. 具体的な事例
- 長野・白馬大雪渓(7月2日):
- 下山中に疲労で動けなくなった男性が救助された
- 当該男性は2日前の6月30日にも遭難し救助されていた
- 同(7月14日):
- 下山中に足の痛みを訴えた外国籍女性2人がヘリコプターで救助された
- 2人は2日前にも行動不能となり救助されていた
- 富士山(7月12日):
- 疲労で動けなくなった男性が救助された
- 男性は前日にも登山中に救助を要請していた
■ 3. 識者・専門家の見解
- アルピニスト・野口健氏(X投稿):
- 「果たして助ける必要があるのだろうか」と疑問を呈した
- 山と救助隊員を「舐めていないか」と憤りを示した
- 山岳カメラマン・鈴木岳美氏:
- 救助要請が手軽なものになってしまったことを問題として指摘
- 「遭難しても誰も助けてくれない」という前提のもとで入山することの重要性を説いた
- SNSやインターネットの普及により他の登山者の成功体験が容易に参照できる環境となり、危険の過小評価につながっていると分析
- インターネットで技術は学べても「登山の覚悟」は学べないと指摘
- 自身の体力・技術レベルを客観的に把握することが登山の出発点であると強調した