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リベラルな慶大生が「WiLL」を買ってみたら 批判の嵐に思う未来 [宮城県]

要約:

■ 1. 「WiLL」購入の経緯

  • 近代の個人主義への関心:
    • 「現代人の孤独」というテーマに関心を持っている
  • 共同体の希薄化:
    • 現代社会は誰もが当たり前に持っている共同体が薄い
    • 共同体に代わる友人や恋人といった関係は自ら動かなければ獲得できない
    • コミュニケーション能力や行動力の有無によって大きな差がついてしまう
    • 自身はコミュ力が高い方ではなく、今の社会での人間関係構築の難しさを感じている
  • 保守側の論考との共通点:
    • 早稲田大の保守系政治サークル・国策研究会前幹事長の藤井雄太が「近代の個人主義」の論を発表していた
    • 保守的な考えの人でもリベラルな自分と共通点があることに驚いた
  • リベラルの個人主義がもたらす反動:
    • 現代のリベラルは個人の尊重、自由、平等をうたってきた
    • その反動で個人の心のよりどころがあやふやになっている面がある
    • 個人主義への問題意識はリベラル側よりも保守側の方がリアリティーがあるとさえ感じる
  • 購入の直接のきっかけ:
    • 藤井の最新原稿が「WiLL」に掲載されていると知ったこと
    • 初めて購入し、現代人の孤独についての論考に共感できる部分が多かった
  • 立場に関係のない発信:
    • 「WiLL」や「Hanada」は右翼雑誌と呼ばれ、特にリベラル界隈では排他的に評価されている
    • 立場に関係なく面白いと感じたものは面白いと発信すべきだと考えてXに投稿した

■ 2. 炎上とリベラルからの批判

  • リベラル側からの批判の殺到:
    • リベラルの有名なインフルエンサーが投稿を引用ポストし、揶揄するような内容を書いた
    • フォロワーの多いインフルエンサーの立場で「WiLL」を紹介するのはおかしい、差別的な扇動を肯定するのかといったメッセージが届いた
  • 排除は村八分と同じ:
    • 同じくリベラリズムに共感する一個人同士でありながら、一つの投稿だけで異質な存在だと分析して排除している
  • 読まずに批判する態度:
    • 読んでもいないのに批判する姿勢は好きになれない
    • 一面だけを切り取って自分の主張と違う考えを悪だと切り捨てている
    • その姿勢はエコーチェンバーを加速させ、人が歩み寄ることを難しくする

■ 3. 炎上がもたらした発見

  • 閉ざされたコミュニティー:
    • 普段の投稿を見るのは自分の考えに共感してくれる人たちで、閉ざされたコミュニティーが形成されていた
  • コミュニティーが開かれた実感:
    • 今回の投稿は普段見なかった層からの反響が大きく、保守的な考えの人も新たにフォローした
    • これまでの発信は合わないと思っていたがこの投稿には共感できる、という反応が届いた
    • 柔軟な考えを持っていたことは過去のメディア露出では分からなかった、という反応も届いた
  • SNSでの歩み寄りの可能性:
    • SNS上でも違う考えの人と歩み寄って意見を交わすことが可能だと感じた

■ 4. 対話の先にある連帯

  • 相手を拒絶しない姿勢:
    • 政治的な思想や立場が違っても相手を拒絶したくない
    • 相手の考えを排除せず、まずお互いを尊重することの重要性を再確認した
  • デモ参加者が連帯したい相手:
    • 戦争反対のデモの取材で誰と一番連帯したいかを聞くと、家族、友人、恋人といった身近な存在を答える人が多い
    • デモには参加できても、一番身近な人には自分の考えを伝えられず理解もされていない
  • 排他的態度に陥るリベラル:
    • 身近な共同体と連帯したい気持ちがあるのに、どうせ理解されないからと排他的な態度を取る例がリベラルの一部にみられる
  • 大きな目標への偏り:
    • 「多様性」や「自由」といった大きな目標ばかりを意識しすぎている
    • 現在の自分の環境や身近な人に目を向けられていない
    • 考えが合うかどうかに関係なく、互いの考えを尊重した対話の先に連帯がある

■ 5. 保守とリベラルの関係

  • あるべき社会の構図:
    • 保守が規範をつくり、こぼれ落ちた人々をリベラルがすくい上げる構図であるべき
    • 保守とリベラルが互いに存在して一つの社会が成り立つため、双方の立場がしっかりしないといけない
  • リベラルであり続ける理由:
    • 父が中国人で母が日本人というルーツを持つ
    • 高校時代に挫折して教室に入れず図書室にしか通えない日々があった
    • コミュニティーの外側に置かれる孤独感に悩んだ経験がある
    • 保守がつくる規範の外で苦しんでいる人の助けになりたいという気持ちを持ち続けている
  • 双方に欠けているもの:
    • 「人を人として対等に扱う」という人間としての根本的なあるべき姿が、保守もリベラルも欠けている
    • その欠落がSNSなどで目立つ
  • 源流の共通性:
    • 保守とリベラルは過程や表現が異なるだけである
    • どちらも源流では人としてのあるべき姿を求めており、大きな違いはない
    • 対話の重要性を思い出すことが社会を良くする第一歩となる

■ 6. 対話の実践

  • 「なぜそう思うようになったのか」に目を向ける:
    • 自分と違う考えに対して間違っていると決めつけない
  • 人種差別的な思考を持つ知り合いへの対応:
    • 有無を言わせず差別はだめだと教え諭すことは短絡的だと考えた
    • まず話を最後まで聞き、なぜその考えを持つに至ったかを掘り下げた
    • 雑談も交えて関係を深めると、社会観、経歴、雇用環境からその考えに至る必然性が見えてきた
  • 対等な同志としての会話:
    • 最後まで聞き、分からなければ質問し、そのうえで自分の考えを伝える
    • どちらかに矯正するための会話ではなく、自分なりの考えを持つ同志として対等に話す
  • 一市民が背負う負担の限界:
    • 仮に思想に正解と不正解があったとしても、そのたびに身近な人を正そうとすれば人間関係が壊れかねない
    • 一人の市民がそのようなリスクと負担を背負う必要はない
    • 尊重し合う関係性が積み重なることで社会は少しずつよくなる

■ 7. 発信を続ける理由

  • 自らの立場の活用:
    • 特別なことをしているわけでも特別な人間でもない
    • 若い女性、学生、リベラルという珍しい立場から注目を集められているなら、それも利用する
    • 社会の議論を硬直させないように発信を続けていく
  • 批判による負荷:
    • 投稿がバズると批判を浴びて心をむしばまれたり人間不信になったりしそうなときもある
    • 「Z世代の論客」としてメディアに取り上げられ、影響力の点で役割を果たせる立場にあるかもしれない
  • 硬直した社会への懸念:
    • 議論のない硬直した社会になると多数派にばかり傾いて社会の均衡が取れない
    • 発信が議論を起こして制度からこぼれ落ちた人を救えるなら何よりもうれしい

■ 8. 強さの源泉となった挫折

  • 文武両道の王道コース:
    • 幼少期から勉強と運動に力を入れ、受験を経て宮城教育大付属小・中から仙台二高へ進んだ
  • 高校での落ちこぼれ:
    • 高校に入って落ちこぼれ、文武両道にとらわれていたからこそ自分には価値がないと思った
  • 「この国の学校制度を考える会」:
    • 落ちこぼれた仲間と連帯するために結成した
    • 社会に親しみを持ってもらうため、選挙の仕組みを解説するポスターを校内に掲示した
  • 活動による孤立:
    • 活動はメディアに取り上げられ、SNSでは肯定的な意見も多く得られた
    • 学校の中では政治的な考えの強い左翼だという評判が流れ、周囲から浮いて孤立した
    • 長年の友達とも距離ができてとてもつらかった
  • 使命感の源泉:
    • 孤独感に悩んだ経験が、人の助けになりたいという使命感の源泉となっている

■ 9. 目指す社会の形

  • 保証された人間関係の希薄さ:
    • 現代の課題は誰にでも当たり前に保証された人間関係が希薄であること
    • 保証されているものがないため、コミュニケーションの力などで人間関係の構築に格差が生まれる
  • 共同体の制度的保証:
    • 誰もが属せる共同体を制度の面から保証する必要がある
    • 「こども食堂」のような民間の試みにも可能性がある
  • 若い世代の役割:
    • このような社会を作るためには若い世代が重要になる
    • 保守やリベラルにとらわれず、互いの意見を尊重して対等に話し合える人間としての当たり前を取り戻す
  • 同年代に感じる共通性:
    • 同年代と話すと、保守的な人であっても「個人の尊重」という点では共通性が多い
  • 市民に言葉を届ける:
    • 誰もが当たり前に所属できる共同体の保証を街頭で訴える
    • 市民に言葉を届けて広げていくという風潮を起こしたい

■ 10. 略歴

  • 2004年生まれ、慶応義塾大学総合政策学部に在学しジャーナリズムを専攻
  • 宮城県出身で、県下有数の進学校である仙台二高に通った
  • 選挙の仕組みを解説するポスターを校舎の壁にはり、学校からはがすように指導された
  • その経緯をSNSに発信して注目を集め、後に学校側が謝罪して張り出しを認めた