■ 1. 下地幹郎の不出馬と構図の変化
- 下地幹郎の不出馬表明:
- 沖縄県知事選の告示前日に自身のXで不出馬を表明し、自民党と政策協定を結んだ
- 従来の構図:
- 現職の玉城デニーと対抗馬の古謝玄太の二択に、第三極として下地が出馬表明していた
- 三つ巴なら玉城有利:
- 下地に当選の確率はほぼないが一定の支持基盤があり、現政権以外の側で票が割れる
- 票が割れれば現職の玉城デニーがかなり有利になる情勢だった
- 下地の合流先:
- 自民党と政策協定を結んだ以上、古謝側に入ったことになる
- 玉城陣営へのサプライズ:
- 下地の支持者が全員そちらに乗るかは難しいところだが、玉城陣営にとっては驚きの展開
- 古謝優勢の空気:
- ざっくり言えば古謝玄太が行けるかもしれないという空気感がこの時点で出てきた
■ 2. 自民党内部調査が示す情勢
- 門田隆将による公表:
- 保守系ジャーナリストの門田隆将がXやYouTubeで自民党の独自調査結果を入手したと公表した
- ネット上の驚き:
- 玉城デニーがリードするという数字に、この期に及んでまだ優勢なのかと驚きが広がった
- 8月15日・16日調査の数字:
- 玉城デニー45.5%、古謝玄太41.1%、下地6.0%
- ポイント差の推移:
- 7月上旬は9ポイント差
- 7月中旬と8月上旬は6ポイント差
- 8月中旬は4ポイント差
- 情勢の解釈:
- わずかな差で玉城がリードするが、その差は着実に縮まり古謝玄太が追い上げている
■ 3. 下地の政局的判断
- 自民党総裁選のような展開:
- 地方の選挙では珍しいパターンとなった
- 当選見込みのない立場の活用:
- 下地は沖縄の有力者だが、知事選に関しては当選の見込みがない
- いったん出馬を表明して一定の支持基盤を示せば、どちらに味方するかで絶大な恩を売れる
- レバレッジ効果:
- 出馬してから取りやめることで自分の実力にレバレッジを効かせ、次の知事に恩を何倍にもして売れる
- 判断のタイミング:
- 直前までどちらが勝つかを見極め、古謝が追い上げる情勢を踏まえて古謝陣営に乗った
- 勝算の確証:
- 自分の支持者や人脈をフル動員して古謝に乗れば勝てるという確証を得たからこその決断
- 結果の不確実性:
- 実際の結果は蓋を開けてみなければ分からない
■ 4. 自民党の総力戦
- 選挙の構図:
- 自民党などが推薦する新人で前宜野湾市副市長の古謝玄太(42歳)が、3選を目指す現職の玉城デニー(66歳)に挑む
- 日程:
- 27日告示、投票は9月13日
- 高市首相の号令:
- 25日の党役員会で推薦候補をしっかり応援していこうと呼びかけた
- 首相と選対委員長の面会:
- 西村康稔選挙対策委員長と2人で面会し、勝利に向けてやれることを全てやると強調した
- 自民の構え:
- 県政奪還の好機と見て総力戦の構えを見せ、告示後には党幹部が続々とてこ入れに入る予定
■ 5. 日本対中国の戦い
- 沖縄の地政学的位置づけ:
- 国防の最前線にならざるを得ないお国柄
- 分断のリスク:
- 自民党政権と沖縄が分断された状況では、中国がまた入り込んでくるためまずい
- 選挙の本質:
- 玉城デニー対古謝玄太の戦いではなく、日本国政府ないし自民党と中国共産党の戦い
- 勝敗の必要性:
- どう考えても日本に勝ってもらわないと困るため、自民党政権は絶対に勝たなければならない
■ 6. 両陣営の勢力
- 古謝陣営の推薦:
- 自民と日本維新の会のほか、国民民主、参政、日本保守の各党から推薦を得た
- 公明党県本部も推薦し、自民県連幹部は保守勢力が結集する玉城包囲網だと語る
- 玉城陣営の勢力:
- 立憲民主党や共産党などのオール沖縄勢力
- オール沖縄への評価:
- 全然オールではないと散々繰り返し指摘されている
- 立憲や共産といった左翼の人たちであり、普通に考えたら終わっている
■ 7. 沖縄の情報環境と同調圧力
- 数字に表れる難しさ:
- 世論調査や自民党独自調査を出しても、現職の玉城デニーにかなり有利な数字が出てしまう
- 情報源の違い:
- ネット社会になっても、沖縄の高齢者には昔から言われてきたことや沖縄で作られた常識が効いている
- 沖縄のメディアの影響がいまだ強い
- 基地問題の空気:
- とにかく基地反対と言っておかないといけないという同調圧力が極めて強い
- 議論の偏り:
- 正しい情報に基づくフェアな議論ではなく、最初からかなり偏向し歪んでいる
- その結果、ただの反基地活動家たちに引っ張られやすくなっている
■ 8. 物理的圧力と現職の権力
- 応援先による報復:
- 玉城デニーを応援しないとひどい目に遭う、古謝玄太を応援するなら知らないという話が割とリアルにある
- 選択の困難:
- 純粋にどちらがよいか選べる状況なのかが難しい
- 現職の権力:
- 現職知事は絶大な権力を持ち、沖縄の特殊なお国柄も加わる
- 反基地の絶対化:
- 盲信的な反基地活動が絶対的な正義として長年ずっと言われてきた
■ 9. 玉城県政の行き詰まり
- 異常な情勢:
- 今年春の辺野古での同志社国際高校の悲惨な事件があってなお、玉城デニーに当選の目があるのは異常
- 本来あるべき結論:
- 反基地は頭がおかしい、中国に乗っ取られる、玉城デニーに任せてよいわけがないという結論が当たり前
- これまでの不祥事や事件も玉城デニーの責任という結論に、普通の議論が行われていれば至るはず
- 国との訴訟での敗訴:
- オール沖縄は2014年の知事選から普天間飛行場の辺野古移設反対を全面に掲げ、勝利を重ねてきた
- 23年に移設先の設計変更を巡る国との訴訟で県が敗訴し、工事阻止の手立てを失った
- 反対派の詰み:
- 無理なことを掲げても無理なものは無理であり、反対派は論理的にも現実的にも打つ手がゼロ
- 玉城の板挟み:
- 手立てを失い基地問題には触れたくない状況でも、今まで言ってきた以上は言わなければならない
- 選挙での後退:
- 24年に県議会で少数に転じ、今年2月の衆院選では県内全4選挙区で自民党に敗北した
- 抗議船の転覆事故:
- 3月に玉城氏を支援する移設反対団体のヘリ基地反対協議会が運航した船が抗議中に転覆した
- この事故で女子高生らが死亡した
■ 10. 普天間移設反対の論理矛盾
- 移設が必要な理由:
- 普天間飛行場の周囲に市街地や施設ができ、住民が多く住み学校も近い
- 事故が起これば住民が犠牲になるため、住民を守る必要がある
- 市街地の基地の危険:
- 市街地の中に基地があれば騒音がひどく、事故の確率もあり危ない
- 移設合意の経緯:
- 日米で合意してより安全な場所を選定した結果、現実的に辺野古への移設という形になった
- 反対の矛盾:
- 危険だからどこかへ行けと言っていたのも左翼であり、右左に関係なく物理的に危ないなら移設した方がよい
- 移設に反対するなら普天間はそのままでよいと思っているのかという話になる
- 命の軽視:
- 論理的にも現実の政治としても意味が分からず、人の命を何だと思っているのかという話
- 継続期間:
- 意味の分からない主張を10年、20年ほど続けている
■ 11. 沖縄への呼びかけ
- 共産党への見方:
- 本音では日本が潰れて中国の属国になった方がよいと本気で思っていそう
- 議論の無意味さ:
- 日本人が中国に占領されればよいと内心思う相手に、日本や沖縄のためと真面目に提案しても意味がない
- 危機としての認識:
- 議論するまでもなく、こうした勢力に権力を持たせる危険を日本の危機として沖縄の人たちにも考えてほしい
- 今回の見通し:
- 古謝玄太が追い上げる中で下地幹郎が乗ったインパクトは大きい
- まだ油断はできないが、結構いけるのではないか