■ 1. 幸せを口にしない処世術
- 発端の主張:
- 自分が幸せだと思ったことは口にしない方がいい
- 義母から聞いた話:
- これは若い時だけの話ではない
- 孫が何人いるか、孫がどのくらいの頻度で遊びに来るかも対象になる
- 息子や娘との関係性、貯金や資産も同様に対象になる
- 当たり前の幸せの危うさ:
- 自分にとっては当たり前の幸せも、誰かにとっては喉から手が出るほど羨ましいこと
- だから話すべきではない
■ 2. 妬みを買う理由
- 素直に喜ぶ人の少なさ:
- 人の幸せを素直に喜ぶ人は少ない
- 顔では喜んでいても、内心では焦りや劣等感を感じている
- 逆の立場での想像:
- 自分が大きな悩みを抱えているとき、他人の幸福に満たされた日常の話を聞きたいか想像すればわかる
- 悪気の無関係性:
- 悪気がなくても嫌味になってしまうことがある
- 幸せ話が自慢に聞こえてしまう人が一定数おり、僻みや妬みの種になる
- 老後まで続くマウント:
- 老後になると本来の資産が見えてくるため怖い
- 一生マウント合戦が続く
- 蛭子さんの人生相談:
- 人に幸せそうなところを見せた時点でもう不幸が始まっている
- 他人の幸せそうな姿を見て誰が喜ぶのか、みんな不幸になるように呪いをかけているかもしれない
- 人が羨ましがるようなところは見せない方がよく、絶対にしっぺ返しが来る
- 海外にも同種の文化:
- エジプトに、他人から嫉妬されるようなことは言うな、羨ましがられるものは持ち歩くなという文化がある
■ 3. 特に危険な話題
- 相手の欠落に触れる話題:
- 子どものいない人に子どもの話、借金のある人にお金の話は特にタブー
- 孫やひ孫の話:
- 孫、ひ孫系は子どもの有無よりも地雷になりやすい
- 職場での家庭の話:
- 上司の前で家庭の話をするのは気をつけた方がいい
- 自分が自慢しているつもりがなくても、相手がどう受け取るかは別
- 金銭の余裕:
- お金を持っているアピールはしない方がいい
- むしろキツキツですと言っておくくらいがよい
- 日常の些細な話:
- 美味しいものを食べたという話だけでも疎まれる
■ 4. 実際に起きた不利益
- 命や物を失った例:
- 俺は1000万持っていると吹聴して殺された人がいる
- 親の形見を自分の経営する店舗に置いて壊された人がいる
- 大切なものは人に見せず隠しておかないと、余計な逆恨みを買う
- 宝くじの当選者:
- 宝くじが当たった人は不幸になると言われている
- 疎遠になった友人:
- 素直で純粋な友人が、自慢のつもりではなく家族旅行や夫からのプレゼント、買ったブランド品の話を普通にしていた
- 悪い人では決してなかったのに、だんだん皆が疎遠になっていった
- 逆上された経験:
- 何気ない呟きに逆上する人が過去に数人いた
- 病院での家族自慢:
- 病院の外来で隣に居合わせた人に話しかける高齢者が非常に多い
- 入院病棟で、来る医者や看護師、薬剤師に娘は看護師、息子は警察官と延々家族自慢をする高齢者に何度も遭遇した
- 同室の人たちが気の毒だった
- 会うたびの総括:
- 中学からの友人が最近どうかと聞いてくるので、仕事の愚痴や推しの話をする
- すると脈絡なく、自分は恵まれた環境にいる、人にも夫にも恵まれていると返してくる
- それは、お前は恵まれていないと直球で言っているのと同じ
- 不妊治療での経験:
- 恵まれていることを自覚していない人からの無自覚の言葉がとにかく辛かった
- それ以来、少しでも羨ましがられる可能性があることは言わないようにしている
■ 5. 反論と異論
- 幸せな話を歓迎する立場:
- みんなの幸せな話をいっぱい聞きたい、こちらまで幸せな気持ちになる
- 嫉妬するのは一部という見方:
- 幸せ話に嫉妬するのは捻くれた人だけではないか
- 人の幸せ話はうんうん良かったねと嬉しくなる
- ただし捻くれた人に目をつけられたら面倒だという話でもある
- 比較の無意味さ:
- その人ではないのだから比べても仕方がない
- 相手を選べばよいという立場:
- 他人の地雷がどこにあるかは分からない
- 自分が話したい話をして相手の話も聞き、一緒に盛り上がれる人とだけ仲良くすればよい
- それで誰も残らなかったら自分を見つめ直すべき
- 問題の所在の言い換え:
- 幸せな出来事を話すこと自体が悪いのではない
- 相手との距離感や状況を想像せず、自分にとっての普通を語ってしまうことが難しい
- 嬉しさを共有しつつ、相手の事情を決めつけない配慮が大切
- 共有したい気持ちとの両立:
- 嬉しかったことは誰かと共有したい気持ちもある
- よく考えてから行動に移す必要がある
■ 6. 対処法
- 相手を限定する:
- 同じ境遇の人に話すしかない
- 同じステータスの人と付き合うべき
- 気を使わなくていい同じ状況の人同士、昔からの友達や趣味で繋がっている友達が残る
- 自慢する相手の選び方:
- 自慢したいなら明らかに自分より恵まれていそうな人限定にする
- 自分と同等以下と思われる人には黙っていた方がいい
- 愚痴をカバーストーリーにする:
- 楽しい話や幸せな話は相手を選んで話す
- カバーストーリーは介護の愚痴、生活の愚痴、健康の愚痴が鉄板
- 自分の不幸話をしておけば間違いなく、可哀想な子だと思われても周りは優しい
- 高齢者の病気自慢の意味:
- 歳を取ると体の不調の話ばかりになるのは、交友関係を乱さないためだった
- 誰でも得られる幸せを話す:
- お金や時間をかけなくてもみんなが得られる幸せの話をした方がいい
- コンビニ菓子が美味しい、天気が良くて風が気持ちいい、花が綺麗、連ドラが面白いといった話題
- 安いキャラを演じる:
- 女友達の間では、ささやかでショボいことでも感動して幸せになる単純で安い女キャラでいる
- 社交辞令の共感をしてもらいやすく、相手も自分の話をしやすくなる
- 話題として不幸な愚痴を言うよりよい
■ 7. この処世術の副作用
- 話題の消失:
- では何を話せばいいのか、今日はいい天気ですね程度しか言えなくなる
- だから自分ではない誰かの噂話ばかりになる
- 自己検閲の疲弊:
- Facebookを使っていたが、だんだん何を書けばよいか分からなくなった
- 自分にとっては日常でも自慢に聞こえることがあり、嬉しいことなら尚更
- 困ったことは愚痴になり、馬鹿にされるのも嫌で、自己検閲に疲れた
- 社会全体への波及:
- 日本人は自然とこうしてしまっている面がある
- 不幸な話や被害、文句ばかりがSNSで目立ち、結婚子育てのネガティブキャンペーンになる
- その結果、結婚や出産を嫌になる若者が増える
- 持たざる者の受け取り方:
- こうして持たざる者が、結婚はつらい、子育ては大変でしかないと真に受けていく