■ 1. 東大による注意
- 教育学研究科長からの注意:
- 東京大学は2026年9月8日、本田由紀教授に個人のSNS投稿についても十分考慮して行うよう注意したと明らかにした
- J-CASTニュースの取材に対する回答で判明した
- 問題視された投稿:
- 三笠宮家の彬子さまを巡り「遺伝的要因のおそろしさを感じる」などとXに投稿したもの
- 差別的な表現ではないかとの批判が殺到した
■ 2. 批判の発端となった9月1日の投稿
- 引用リポストという形式:
- 本田氏は彬子さまに関する他者の投稿を引用リポストしたうえで書き込んだ
- 引用元の投稿内容:
- 彬子さまの皇族費が倍増すると報じた東京新聞の記事を受けたもの
- 彬子さまと麻生家を「さもしい」と表現し、皇籍離脱させるべきではないかと主張していた
- 麻生の血筋から天皇を出すのかとも主張していた
- 彬子さまと麻生氏の関係:
- 彬子さまは自民党・麻生太郎副総裁の姪だと複数メディアが報じている
- 本田氏の書き込み内容:
- この人たちを目にするたびに「遺伝的要因のおそろしさ」を感じると記した
- 露出の増加が逆効果になるかもしれないとも記した
- SNS上の反応:
- 投稿の内容や表現に対し、差別的な表現ではないかといった批判が相次いだ
■ 3. 本田氏による「解説」
- 5日に掲載した釈明文:
- 「曲解」が広がっているとして「解説」と題する文章をXに掲載した
- 皇室典範改正や皇室における養子制度などに言及したうえで各表現の意味を説明した
- 「遺伝的要因のおそろしさ」の趣旨:
- 自らと遺伝子を共有する血縁者を優遇しようとする麻生太郎氏の行為の問題点を指すとした
- 「露出の増加が逆効果」の趣旨:
- 彬子さまや妹の瑶子さまがメディアなどに登場するたび、麻生氏のふるまいの問題点が想起されるという意味だとした
- その結果として視聴者は反発を抱くであろうということを指すとした
- 差別・誹謗中傷の否定:
- 「差別」「誹謗中傷」などの非難にはあたらないとした
- 「遺伝的要因」という表現が最適だったかどうかは検討の余地があるとした
- 「血縁者」や「親族」などの言葉と置き換え可能な意味で用いたと主張した
- ルッキズム批判への反論:
- 投稿では容姿に関して一切言及していないとした
- そこに容姿云々といった意味を読み取ることは、読み取る者自身が有するルッキズムを露呈させているに他ならないと反論した
■ 4. 「解説」に対する批判
- 斎藤幸平准教授の指摘:
- 東大大学院総合文化研究科の斎藤幸平准教授は普通に謝って撤回しようと指摘した
- その他の批判:
- こんな言い訳は通用しない、詭弁、「お詫び」ではなく「解説」だといった批判が寄せられた
■ 5. 東大の回答内容
- 5日の投稿の把握:
- 本部コミュニケーション戦略課は8日、本田氏による5日の投稿についても承知していると説明した
- 学内の定め:
- 構成員は人権を尊重し、高い倫理観を持って行動しなければならないと定めている
- 注意に至った理由:
- 本人にその意図がなかったにせよ、差別的な発言という本学の基本的な方針にも反する社会からの受け止めが一定あったことを踏まえた
- 今後の対応方針:
- 構成員に対する人権尊重及びコンプライアンスの重要性の周知に努めるとした
■ 6. 日本教育学会の対応
- 倫理委員会での検討:
- 本田氏が会長を務める日本教育学会の事務局は7日、「解説」も含めて倫理委員会で検討中だと回答した
- 3日の取材の時点でも、投稿を巡り倫理委員会において対応を検討中としていた