■ 1. 自民党役員人事の実施
- 党人事と閣僚人事の日程:
- 高市総理は16日に自民党の役員人事、17日に閣僚人事を行う
- 15日の党役員会で、政府・自民党の総力を挙げて政策を強力に実行するためと説明した
- 骨格維持の人事:
- 麻生副総裁や鈴木幹事長ら多くの役員が留任する見通し
- 党人事・内閣改造ともに現在の骨格を維持したものとなる
- 交代ポストに表れる問題意識:
- 留任中心の人事の中で、交代となるポストから総理の問題意識が透けて見える
■ 2. 石井参院幹事長の交代
- 石井準一参院幹事長の再任見送り:
- 松山参院会長から再任しない考えを伝えられた
- 参院のドンとしての存在感:
- 石井氏は4月、自民党参院議員の約半数が所属する『参議院クラブ』を立ち上げた
- このグループを背景に参院のドンとして存在感を強めている
- 後任人事:
- 後任には石破政権で官房副長官を務めた青木参院議運委員長を充てる方針
■ 3. 高市総理と石井氏の溝
- 予算審議の遅れ:
- 衆議院の突然の解散・総選挙により、2026年度予算審議は例年より1カ月遅れで始まった
- 高市総理は年度内成立を目指すとしていた
- 参議院での停滞:
- 政府・与党は年度内成立にこだわり衆議院での審議を急いだ
- 野党が多数を占める参議院では同様に進まなかった
- 石井氏の日程調整:
- 石井氏は野党の意向を聞きながら謙虚かつ丁寧に、熟議の参議院らしい質疑を含め与野党協議を進めるよう求めた
- 野党にも顔が広い石井氏が日程を調整した結果、成立は4月にずれ込んだ
■ 4. 官邸側の不信感
- 総理周辺の声:
- 今年に入って、総理は石井幹事長を良く思っていないという声が何度も聞こえていた
- 年度内成立断念への不信:
- 3月に予算の年度内成立がかなわなかった際、なぜできないのかと参院を切り盛りする石井幹事長に不信感を抱いた
- 確執の起点:
- もともと総理が1月に解散・総選挙に打って出た時点で年度内成立は無理筋だった
- 側近の1人は、その時から総理と石井幹事長の確執は深刻だったと振り返る
- グループ結成への不快感:
- 4月に石井幹事長がグループを立ち上げた際、官邸からは反高市ではないかと不快感が漏れた
■ 5. 臨時国会への影響
- 石井氏側の反発:
- 『参議院クラブ』所属議員から、やれるものならやってみろ、全面戦争だとの言葉が漏れている
- 少数与党の参院運営への懸念:
- 高市総理に近い議員は、ただでさえ少数与党の参院に石井氏という野党ができた感覚だと懸念を示す
- 今後の見通し:
- 参院へのコントロールを強めることで高市総理が思い描く国会運営が実現するか
- かえって反発を招き、難しい少数与党の参院運営がさらに難しくなるか
- まもなく始まる臨時国会で答えが見えてくる