■ 1. 報道現場の実態とオールドメディア批判
- 高市早苗氏をめぐる上司の発言:
- TBS記者時代、政治部の上司が高市氏を総理になれるはずがない気持ち悪い人物と罵り、もし総理になれば日本は終わりだと発言した
- 高市氏は総理大臣になったが、日本は終わっていない
- 批判対象を口汚く罵りながらニュースを作るのが報道局の日常風景
- 偏向報道批判への現場の受け止め:
- マスコミの偏向報道は長く指摘されてきたが、現場スタッフに危機感はない
- むしろメディア批判をする人々を「ネトウヨ」「極端な人たち」と見下している
- 視聴者を見下す優越意識:
- 「news23」のディレクター時代、原稿が難しすぎる、偏差値50以下でもわかる内容にしろと上司によく言われた
- 自分たちはエリートで視聴者は愚かな大衆という意識がある
- 見下している相手からの批判は気にならないため、「オールドメディア」と言われても動じない
■ 2. 偏向報道の一因としてのモラル低下
- スタッフルームでの発言:
- 高市氏を「気持ち悪い」と言う上司がいた
- トランプ支持者は低所得者のバカ、トランプは認知症と言うスタッフがいた
- 安倍晋三元総理への揶揄:
- 潰瘍性大腸炎を患っていた安倍氏を「ゲリゾウ」などと平気で揶揄する人がいた
- 早く死ねばいいのにと口にしたスタッフもいた
- 安倍氏はその後実際に凶弾に倒れたが、そのスタッフが今どう思っているのか疑問が残る
- 偏向報道の原因:
- 制作者側のモラルの低下が原因のひとつ
- 公正公平な報道を心がけるジャーナリズム精神の欠如も原因のひとつ
■ 3. TBS入社の経緯
- 入社理由:
- 「報道のTBS」への憧れではなく、一番最初に内定したから
- 2013年の就職活動時、TBS、テレビ朝日、日本テレビが早期に採用試験を開始した
- テレビ朝日は二次面接で落ち、TBSと日本テレビの選考が進み、先にTBSの最終面接があった
- 最終面接での社長の質問:
- 当時の石原俊爾社長が目を閉じたまま座っており、イスラエル留学と高卒認定の話をした
- 社長は聖書を信じるかと問い、信じると即答した
- 社長は十戒の嘘をつくなという教えを引き、TBSと日テレのどちらに行くのかを問うた
- TBSに行くと即答し、直後に人事部長から内定を告げられた
- 同日に日本テレビへ選考辞退を連絡し、他のテレビ局や新聞社は受けなかった
■ 4. マスコミ志望者の入社先の決め手
- 思想で入社先を選ぶ人は少数:
- テレビや新聞の社員のほとんどは「採用されたから」働いている
- 共同通信、NHK、全国紙などに入った友人や後輩も、思想的に内定先を選んだ人はほぼいない
- 複数内定時の判断基準:
- 政治的スタンスより業績や待遇の良い会社を選ぶことが多い
- 入社当時TBSの視聴率は民放キー局で最下位で、日本テレビ、フジテレビ、電通などを選ぶ例もあった
- 勤務地と人間関係の影響:
- 当時、新聞、通信社、NHKは若手のうち地方勤務が通例で、東京勤務の保証がなかった
- NHKの内定を得ながら、地方勤務を嫌い在京キー局を選んだ友人もいた
- 受験先と入社先の違い:
- 社の思想で受験先を選ぶことはできても、入社先を思想で選ぶ人は珍しい
■ 5. 報道局員の政治思想の実態
- 採用段階での偏りは見られない:
- 報道志望の社員に一定の政治思想的傾向は見られない
- 特定の政治思想を元々持つ人はかなり少数
- バラエティ志望から報道に配属され、そのまま報道局に勤め続けた先輩もいた
- 報道局配属の同期10人:
- 特定の政治思想を感じた人は一人もいない
- テレビ好き、語学に秀でた者、大学運動部出身者、アニメ好きや生き物好き、アイドル好きなどがいた
- 政党との関わり、デモ参加、政治サークル参加の話は聞いたことがない
- 少数の強い思想を持つ社員:
- 先輩や後輩も含め採用に強い傾向はないが、強い政治思想を持つ社員は少数ながら確かに存在する
■ 6. 政治家への呼称と記者の作法
- 安保法制をめぐる報道環境:
- 2015年の入社当時は第2次安倍政権下で、安全保障関連法が大きな政治テーマだった
- 政府は「平和安全法制」と銘打ったが、TBSなどは「安保法制」と報じ批判的論調が渦巻いた
- TBS社員からも安倍政権に極めて厳しい目が注がれていた
- 政治家への敬意:
- 国会議員は国民の投票で選ばれているため、どんな政治家でもリスペクトするよう教えられた
- 「先生」ではなく「さん」:
- 政治家と記者は対等な関係のため「先生」ではなく「さん」と呼ぶよう念押しされた
- 総理や大臣など肩書きで呼ぶのはよい
- 呼び方には関係性が表れるため、細かいが重要
- 岩田夏弥氏からの教え:
- 教えたのは当時官邸クラブのキャップで現TBS政治部長の岩田夏弥氏
- 記者の矜持の多くを岩田氏から学んだ
- NHKや共同通信の敏腕とされる記者が政治家を簡単に「先生」と呼ぶ姿にはあきれた
■ 7. 安倍氏を強く批判する記者たち
- 「さん」をつけない先輩記者:
- ある若手の先輩記者は安倍に「さん」をつけたくないとして、絶対に「さん」をつけなかった
- 安倍が悪い、なぜ支持されるのか理解できないなどと強い語調で批判するのが常だった
- 社内の仲間内だけの話で、原稿や中継では「安倍総理」と言っていた
- 上司が指導する様子はなく、ある意味で放置されていた
- 人格を貶める上司:
- 別の上司も政権与党に批判的なスタンスを持っていた
- 政策批判は理解できるが、嫌いな政治家の人格を貶める発言をすることがあった
■ 8. 上司の「女性初の総理」予言
- ポスト安倍をめぐる社内の議論:
- 菅義偉氏や岸田文雄氏の名前が挙がる中、当時総務大臣の高市早苗氏の可能性も指摘された
- その際に上司が言い放ったのが冒頭の発言で、脚色のないそのままの言葉
- ジャーナリストとしての失格:
- 政治姿勢の違いがあっても、相手を気持ち悪いと言えばジャーナリストとして終わり
- 外れた予言:
- 上司は女性初の総理は野田聖子氏か上川陽子氏だろうと予言した
- 2026年時点でこの予言は大外れ
- 偏った目は記者の目を曇らせ、事実ではなく願望を見せてしまう