■ 1. 事故後の抗議団体代表の言動
- 事故5カ月後の献花:
- 8月16日、ヘリ基地反対協議会の共同代表である浦島悦子氏と仲村善幸氏らが瀬嵩の浜で献花した
- 瀬嵩の浜は現場海域から約4キロ離れた場所にある
- 家宅捜索への反応:
- 遺族の刑事告訴を受け、浦島氏の自宅は業務上過失致死傷などの容疑で家宅捜索された
- 浦島氏は、遺族が捜査不十分と考えて告訴したのであれば受け止めて応えたいと報道陣に述べた
- 平和講座での発言の報道:
- 5月5日付産経新聞朝刊で、浦島氏が平和講座で「荒海に出航」との情報を間違いと発言したと報じた
- 産経新聞は発言の音声データを入手している
- 浦島氏は、悪意に基づく虚偽情報が山ほど流されているとも語っていた
- この発言を聞き、本当に事故を反省しているのか疑問を抱き言葉を失った
■ 2. 講座での浦島氏の発言内容
- 講座の概要:
- 事故約1カ月後の4月18日に開かれた「沖縄戦の記憶継承プロジェクト 戦争をしない/させないために」
- 平和ガイドや語り部を育成する講座で、琉球新報社などが企画・運営する
- 謝罪と苦境に関する発言:
- 学校や遺族に謝罪を申し入れているが実現していないと述べた
- 多くの励ましを受けており、それを励みに苦境を乗り越えたいと語った
- 事故当日に関する釈明:
- 修学旅行の生徒が海に出ることは知らなかったと振り返った
- 運航は海上チームに任せていたと釈明した
- 事故当日の状況:
- 現場海域には波浪注意報が出ており、捜査関係者によれば明らかに白波が立つ危険な状態だった
- 抗議船「平和丸」に乗っていた知華さんと「不屈」の船長である金井創さんが死亡した
- 生徒12人と乗組員2人が負傷した
- 波浪注意報に関する認識:
- 波浪注意報が出ていても出航してはならないわけではないとの認識を示した
- 冬場は注意報が毎日出ており、2、3カ月で出ない日は1日か2日だと指摘した
- 気象台データとの食い違い:
- 沖縄気象台によれば、令和8年2月に注意報(警報含む)が出ていたのは28日中15日間
- 3月は31日中20日間で、浦島氏の説明とは異なる
- 「うみんちゅ」の証言の主張:
- 当日はとても穏やかだったという漁業関係者の証言があると述べた
- 荒れた海に出たという誤った情報が広く流布されていると懸念した
- 報道への批判:
- 産経新聞や「右派的な週刊誌」が些細なことに尾ひれをつけて報道していると批判した
- そうした報道をうのみにせず考えてほしいと参加者に呼びかけた
- 関係者の取材拒否:
- 反対協の幹部は、まったく分からない話なので取材に応じられないとした
- 浦島氏の携帯電話に複数回かけたが応答はなかった
- 講座は「第32軍司令部壕の保存・公開を求める会」と琉球新報社の実行委員会が企画・運営している
- 琉球新報社は、受講費を納めた受講生による閉じた勉強会のため内容への回答は控えるとした
■ 3. 漁協幹部による反論
- 穏やかな海という主張の裏付け:
- 浦島氏の発言を受けて取材したが、裏付けはとれなかった
- 漁協幹部の証言:
- 名護漁協辺野古支部の川上将吾支部長が、事故当時はうねりがすごかったと証言した
- 辺野古の海人は反対派から誰も話を聞かれておらず「海人の証言」は嘘だと指摘した
- 気象台の予報では波高約3メートルだったが、実際には3〜5メートルあったと述べた
- 危険な乗船方法:
- 抗議船は辺野古漁港で船の上げ下ろしはできるが、乗降は認められていない
- 生徒らは上部の幅が約43センチしかない細い防波堤を歩いたとみられる
- その後、高低差約1.3メートルの砕石の積み上げられた場所へ降りて乗船したとみられる
- 抗議船の違法な牽引:
- 抗議船2隻は活動拠点「テント2」で保管され、出航時はトレーラーで公道を牽引していた
- ナンバープレートなどは確認されていない
- 川上氏は違法だと伝えたが改善は見られなかったと証言した
■ 4. 辺野古区長による批判
- 平和学習としての不適切さ:
- 徳田真一区長は、生徒が洋上から埋め立て場所を見学するのは平和学習とかけ離れていると批判した
- 運航方法の問題:
- 2隻は波が立ちやすい沖合のリーフエッジ付近で転覆したとみられる
- 徳田氏は、リーフエッジに沿って航行し横波を受けたと推測した
- 辺野古の海を知る人はああいう運航はしないと指摘した
- ずさんな管理体制:
- 反対協は海上運送法に基づく事業登録をしていなかった
- 乗船名簿や「安全管理規程」も備えていなかった
- 過去の事故:
- 平成31年3月、抗議船「不屈」が辺野古漁港で衝突事故を起こした
- 令和7年1月、グラスボート「ゆがふ世」が潜水中の漁業者の送気ホースをプロペラに巻き込んだ
- 反対協からの説明の欠如:
- 反対協事務局長で名護市議の東恩納琢磨氏からは過去の事故の謝罪も今回の説明もない
- 徳田氏らは地域住民への説明を求める請願書を市議会に提出した
- 徳田氏は今回も起こるべくして起きた事故だと振り返った
- 地元住民と反対協の関係:
- 辺野古区民は振興や補償を求める13項目の条件付きで移設を容認している
- 抗議活動に参加する辺野古の住民はほとんどいない
- 徳田氏は、反対協に代弁を依頼したことも協議したこともないと指摘した
- テント村への苦情:
- 約22年前から浜で座り込みが行われ「テント村」が設置されている
- 徳田氏は、元は散策路であり不法占拠になるのではないかと訴えた
- 住民に影響を及ぼす抗議活動はやめてほしいと求めた
■ 5. 県の修学旅行サイトと抗議活動家
- 行政との関係への疑問:
- 抗議団体を調べる中で、行政とりわけ県との関係が気になった
- アドバイザーとしての登録:
- 辺野古移設反対の抗議活動を続ける男性が「おきなわ修学旅行ナビ」の平和学習アドバイザーに登録されていた
- 登録期間は令和8年5月までで、男性は抗議船の「船長見習い」を務めたこともある
- 同サイトは旅行会社や教職員向けの情報サイトで、県の委託で沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)が運営する
- 県とOCVBの対応:
- 政治的中立性の観点から質問したところ、OCVBは県観光振興課で対応すると回答した
- 県観光振興課は回答を控えるとした
- 男性の経歴と活動:
- 男性は名護市安和の土砂搬出港周辺での抗議活動への参加が何度も確認されている
- 同所では令和6年6月、抗議活動中の女を制止した警備員がダンプカーに巻き込まれ死亡している
- 金井氏の令和7年の著書で、キリスト教主義の高校の元教師で、移住後に船長見習いとして経験を積んでいると紹介された
- 男性は信頼関係を築けない相手の取材は受けられないとして質問に応じなかった
- 県議会での県の答弁:
- 令和8年4月の県議会総務企画委員会で、自民党会派の委員が反対協関係者の登録の有無を質問した
- 県観光振興課は、反対協の肩書で関係者がアドバイザー登録していることはないと回答した
■ 6. 玉城知事の見解
- 登録の正当性の主張:
- 玉城デニー知事(当時)は4月30日の定例記者会見で「適当と認めたわけで登録している」と述べた
- どのような学習を実施するかは実施主体の各学校が判断するものだとした
- 公平・公正な視点で講話できるか、学校との事前打ち合わせに沿えるかを申請時に確認していると強調した
- 登録の判断基準:
- 所属団体ではなく、生徒に提供する内容や学校の要望との合致を基準としていると説明した
- 講座を受けるかどうかは学校側の判断によるものだとした
- 県の受け入れ体制への疑問:
- 平和学習には多面的・多角的な見方が必要である
- 全国の学校のニーズに沖縄県がどこまで応えられるか疑問が残る
■ 7. 他校での抗議船乗船プログラム
- 男性の元勤務校での乗船:
- 男性がかつて勤務した東京都内のキリスト教主義の私立高校が、修学旅行で生徒を抗議船に乗せていた
- 平成29年と30年に生徒が「不屈」ともう1隻に乗船し、1回5000円の謝礼を金井氏側に支払った
- 同校の教頭は、男性とは別の教員(後に定年退職)が担当したと答えた
- 系列中学校での乗船:
- 令和6年と7年の修学旅行で生徒が「不屈」に乗船した
- 1回につき4万円の謝礼を金井船長側に支払っていた
- 日本基督教団の牧師のつながりで依頼したという