■ 1. 平和学習をめぐる新たな疑惑
- 辺野古ボート事故で露呈した問題:
- 死亡者が出た辺野古ボート事故により、「平和学習」の名の下で危険な教育が行われていた実態が明るみに出た
- 前編では、修学旅行生の平和学習が過激化し、生徒への犯罪教唆のようなプログラムまで実施されている実態を報じた
- 平和学習の関係者に“ヤラセ疑惑”がささやかれている
■ 2. 故・小倉暁氏の告発しなかった証言
- 小倉暁氏の経歴:
- 8月6日に86歳で死去
- 航空自衛隊退職後、遺骨収集や遺族への遺品返還を30年以上続けた
- 2009年ごろまで、遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松氏(72)と活動を共にした
- 妻の証言:
- 具志堅氏と活動しなくなる少し前、小倉氏は彼のやり方にはついていけないとひどく憤慨していた
- 子どもたちにうそを真実だと信じ込ませてよいのかと怒っていた
- 家で人の悪口や愚痴を言わない人だったため、強く記憶に残っている
- 友人の証言:
- 具志堅氏は子どもたちの遺骨収集体験の前に、既に発掘された水筒や入れ歯などの遺品を埋め直していた
- それを子どもたちに掘らせていた
- 少し掘れば何か出るので子どもたちは喜ぶが、芋掘りではない
- 疑惑の現場とされる那覇市真嘉比地区:
- 沖縄の激戦地の一つ
- 2008年の都市開発計画が、遺骨が多数眠るという具志堅氏の訴えで一時ストップした
- その後ホームレス支援団体が協力した遺骨収集が全国的に注目された
- 「遺骨収集のカリスマ」誕生の地にあたる
- 告発の未遂:
- 具志堅氏が有名になる中で同様の行為を続けていると懸念し、小倉氏はネット番組で告発しようとしたこともある
- 結局、告発しないまま逝去した
- かつての同志への遠慮か、遺骨収集への悪影響の懸念かは今となっては分からない
■ 3. 具志堅氏の反応と持論
- 疑惑への回答:
- はっきりしないとしつつ、自身が行ったことはないと否定した
- メンバーが多いため、子どもたちに疑似体験をさせたい人がいたのかもしれないと述べた
- 「何が問題なのか」という持論:
- もしそうだとしても何が問題なのか、何か弊害があるのかと疑問を呈した
- 遺品はもともとその場所から掘り出されたもので、埋め直しても戦没者が眠っている事実は変わらない
- 子どもたちをだましているわけではないので、とがめられる問題ではないという考え
- 本人の様子:
- 開き直っているようには見えず、心の底から悪い行為だと思っていない
- 遺骨収集の目的:
- 戦争の犠牲者を遺族の元へ返すことが目的
- 大事なのは戦争をどう避けるかを考えることだが、政府は反対のことをしている
- 辺野古埋め立て土砂への批判:
- 埋め立て用土砂には、多くの遺骨が眠る県南部地域のものも含まれる
- 具志堅氏らが遺骨収集をしていた場所にも規制線が張られ、採石業者が入った
- 米軍による戦没者の遺骨や血を吸った石灰岩を米軍基地に使うのは、戦没者への冒涜で日本の恥だと主張
- 自衛隊撤退論:
- 戦没者に対して日本人ができるのは二度と戦争を繰り返さないこと
- 中国との緊張を高めている自衛隊は沖縄から撤退すべきと主張
- 戦争につながるものすべてに反対:
- 基地反対派かとよく問われるが、戦争につながる全てに反対している
- 基地や自衛隊に使う金は遺骨収集や平和教育に注ぐべきで、それが戦争を避ける唯一の方法と主張
- 具志堅氏の人物像:
- 政治信条はさておき、人間としての純粋さと信念の強さは伝わってくる
- 多感な十代がこの熱い「魂の授業」を受ければ、すぐにファンになってしまう
■ 4. 浜田哲二氏の証言
- 浜田氏の立場:
- 沖縄で25年以上遺骨収集に携わるカメラマンで、具志堅氏と親交がある
- 具志堅氏評:
- 戦争を純粋に憎んでいる人物
- かつては遺骨収集の参加希望者に天皇をどう思うかと思想を質問していた
- 浜田氏自身も質問され、友人にもするのかと驚いた
- “演出”のうわさ:
- 浜田氏が主導する現場ではあり得ないと断ったうえで、うわさは以前から存在すると明かした
- 遺骨収集は何週間も何も出ないことが珍しくない
- そのためメディアに取り上げてもらうことも、修学旅行のツアーにすることも簡単ではない
- 既に見つかった骨や遺留品で、たった今発見されたような“演出”をする人がいるとのうわさを報道関係者から聞いた
- 問題のない取り組みもあるという訴え:
- 浜田氏らのボランティアでは子どもたちに上から教えず、遺骨や遺留品について自分で考えさせる
- 那覇市周辺の高校生と、遺留品の持ち主を探し遺族に届ける取り組みを続けている
- 生徒が自主的に調べ、驚くような発見をすることもある
■ 5. 平和学習の行き過ぎ
- 高校生の発言:
- ラジオパーソナリティーの手登根安則氏(63)が、県内進学校の高校生に学校で習う内容を尋ねた
- 手登根氏は9月6日に『辺野古沖 抗議船転覆事故と沖縄「平和運動」の闇』(扶桑社)を上梓した
- 高校生は真剣な表情で、日の丸の白は骨、赤は血を表すと答えた
- 君が代は天皇の名の下に自分たちを戦争に送り込み、罪のない人を虐殺する歌だとも答えた
- 平和学習の問題の深刻さ:
- 戦争の悲惨さを教えるためとはいえ、やり過ぎの感は否めない
- 平和学習が抱える問題は想像以上に深刻