人月商売のITベンダーの経営者にとって、技術者の稼働率の低下は最大の恐怖。だから、不況の時には採算割れでも稼働率を維持しようとして安値受注に走る。今のような強気に出られる局面でも、失注による稼働率低下を怖がり、大型案件では単価アップを要求できない。
現職は知らんが、前職はまさにこれ。リーマンショック直後や311直後は社員の稼働率を何が何でも上げるために、普段はやらない4次請5次請の仕事を請けてきて社員をそこに押し込んだ。人売りの経営者は社員が遊んでいることをはらわたが煮えくり返るくらいに許せないことなんだよね
まぁ、手隙人員は人件費の分だけ完全に赤字だから仕方ない。
それにプライムベンダーでもない限り、エンジニアの単価は原価+αだから一人でも非稼働状態だと利は益吹っ飛ぶからどうしても稼働を優先させてしまう。
ともあれ、そんなことやってればいつまで経っても主導権は握れないし、技術的な蓄積もないから死ぬ。