ミニマリスト的生活を、脱経済成長とか脱テクノロジで捉えている向きをたまに見かけるんだけど、それは真逆。高度に発達した物流とスマホで何でもできちゃう最新の情報通信テクノロジがあるから、ミニマリストが成立するんですよ。そこを勘違いしちゃいけないな。
僕が所謂「ミニマリスト的生活」に共感できないのは、それを提唱する人たちがこの矛盾に全く気づいていないどころか、敵対視すらしているから。自分たちの生活をまるでポスト資本主義かのように紹介するが、実は超資本主義的生活であるだけでなく、経済成長なくして成立しない。
ミニマリストを気取るには高品質の流通・通信インフラの存在が前提になるし、それらのインフラの維持は当然金がかかる。
田舎にブロードバンドが浸透するまでどれだけ時間がかかったことか。
それとて利益が上がる事業(=成長産業)だから可能だったこと。
つまり、高度なインフラの構築と維持は活発な経済活動が必須であるということ。
故に、自称ミニマリスト達が資本主義からの脱却を謳うのは自己矛盾であり滑稽なことであるよな。