部員のみんなが「やったな梓~」とか言って祝福してて、あずにゃんはちぢこまって恐縮してるというか照れてる。
あずにゃんがそれを俺に報告してるというシチュエーション。
俺は○○先輩とかおにーちゃんとか呼ばれて仲よかった関係だったという設定。
だからあずにゃんは義理堅くというか当然のように報告してきただけなのに。
俺はそれを見てぷちーんってきて、幸運にも夢だという自覚があったから衝動的にあずにゃんの胸にタッチして逃げた。
あずにゃんはきょとんとした後ぽろぽろ涙をこぼし出した。
俺はすぐ取り押さえられた。
澪があずにゃんを慰めてた。
りっちゃんがすげー怒ってた。
自暴自棄になってる俺に、あずにゃんが泣き笑いしながら「冗談ですよね? そんなことする人じゃないですもんね?」みたいにフォローしてきてくれるのがすごく辛い。
あずにゃんはやっぱりすごくいい子だなあ。
見てらんなくて思わず目を背けた。
「ほらやっぱりもともとこんなやつだったんだよ」とりっちゃんのあざけるような蔑む声も聞こえた。
夢なのになんでこんな辛い思いしないといけないんだ。
俺はあずにゃんとキャッキャウフフしたかっただけなのに。
振り払って逃げた。
一般人も追いかけてきた。
泣きながら逃げた。
起きたら今日は月曜日。
最悪の目覚めだよ。
闇深