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厳しく叱っても部下は育たない

――企業だと部下を叱りつけて厳しく育てる上司とほめて伸ばす温情派の上司がいて、時には厳しく叱りつける上司が成績を上げることもあります。どちらが正しいのでしょうか。

坪田:答えは決まっています。ほめて伸ばすタイプの上司です。暖かく見守らないと子どもも部下も育ちません。

叱りつけてばかりいると、部下は苦手意識を持ちます。それでも部下は上司の言うことを聞こうとしますが、苦手な人の言うことは無意識に拒絶してしまうので、その結果ポカしてしまう。これははっきりしています。

坪田:人間は5つも6つも覚えていられないのです。これもやれ、あれもやれといっても、複雑になるだけで、それを再構成することなどできません。

しかも、必ず5分以内で伝える。人間がインプットした情報は5分を1秒でも超えると半分になり、10分を1秒でも超えるとさらにその半分になり、15分を超えるとほぼゼロになるそうです。インタビューを30分したとして、その内容を言ってくださいと言っても、「こんな感じでした」としか言えないですよね。

ですから長々と説教をすることはまったく意味がありません。5分以内で済ませる。そして、最後に「なんだった?」と聞いてアウトプットをさせる。