「バリュー・レラティビズム(value relativism)」
各々の価値観を、通約可能な公共性(「公共の福祉」)に反しない限りは尊重するという思想。
公共的価値を定義することで、各々の相対的な価値観が平等な制限を受けるというのが本来の原理。
価値に優劣を付けない思想という誤解によって、評価の平等を求める反差別論者によって、恣意的に利用されている面がある。価値の実現(機会)の平等が目的なので、公共性に関わらない多元的な価値観を相対化するべきではない。文化相対主義と同様に、自分の価値観の評価を上げるために、他人の価値観を批判する自己主張が見られる。