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プログラマ的寓話

201 :名無しさん@おーぷん:2015/05/10(日)11:22:49 ID:tMA

自分ITなんだが、かつて何でもできるってぐらいプログラムに関しては天才的な同僚が居た。Aとする。

Aは器用で普通の開発ツールでゲームみたいなものはすぐに作ってしまう。なんか以前はシュミレータみたいなものを作る会社にいたらしい。

ちなみにうちは普通の中小のビジネスシステム屋、保険会社とかのシステムの受託Aは開発については多分社内で一番詳しい。ただし、気分にムラがあって自分のやりたい仕事しかしない。

やりたくない仕事が回ってきたら上司が根をあげるまで抗議して絶対やらない。

何をやりたがるかというと、顧客に見せるデモアプリの作成とか、自分が作ったアプリが格好良く動くのをみせる

そういうのを特にやりたがった。それAの部署の仕事ではないんだが。

あと自分ができると思っているので、他の人を格下扱いで、パシリ扱い

確かに優秀なんだが、正直付き合いきれないので距離を置いていたが、顧客へのプレゼン準備とかその他で関係者が集まるときにいろいろ絡んできて駄目だしをする。

こういう人は自分が頂点に立つために相手を落とすとか、あるいは採用時に自分の奴隷になる人を選んで採用するように働きかけるから、Aの部署はAが頂点、あとはパシリって構成になってしまい会社もなかなかクビを切れなかった。

202 :名無しさん@おーぷん:2015/05/10(日)11:36:04 ID:tMA

ところが、うちの会社がとある大手ITに買収されてしまい、子会社になった。Aの居た部門は大手ITの部門と統合されることになり、Aは籍は今の会社のまま、場所だけ大手ITの事業所に部下を引き連れて移動。

Aはそこでも割り当てられた業務に文句をつけ、これはやりたくないと言い、他の人が割り当てられた作業を俺ができるんだから俺がやる!とごねたらしい。

小さい会社のときは良くも悪くもなぁなぁで済んでいたのだけど、さすがに大企業でこれをやったものだから即効でAは出向解除でうちの会社に一人だけ戻された。

自分は見ていないが、さすが東大からも何人も採用する大手ITだけあって、Aより頭が切れて弁の立つ優秀な人がごろごろいたらしく、Aの技術力もばっさり。Aがいくらごねてもスルー

Aは見た目だけ格好いい入力画面とかの自動デモを作って悦に入っていたけど、その先のデータベースへのアクセスとかデータベースにアクセスする言語(SQL)によるコーディングとかそういうのは全くできない。

決定的なのは画像関係のアプリはできるが、データを処理するにあたり常識的な概念が理解できていない

車にたとえると、外装のデコレーションをするのは得意だが、内燃機関を全く触れないとかそういう感じ。

その辺を指摘されてAがキレまくっていたらしい。

Aだってもともとシュミレーター作っていて画像処理が得意ならそういう方面の会社に行けばいいのに、もう画像処理は飽きたってうちの会社に移ってきたんだよな。でも自分の得意分野以外のことを覚える気もなくこうなってしまった。優秀な人だからSQLだってすぐ理解できただろうに

戻ってきたがいいがAの居る場所があるわけでもなく、気がついたらAは居なくなっていた。

正直Aにはほとほと手を焼いていたから個人的にはすっきりした。

あなたの職場であった困ったこと・困った同僚や上司

新人研修で語って聞かせるレベルの寓話的展開。

しかし、逆に言うと「鶏口となるも牛後となるなかれ」戦略を忠実に実行した成功例(少なくとも途中までは)とも言える。