安倍さんとか麻生さんとかって、自分たちと同等の特権階級以外の人間のことはほんとに同じ人間だと認識できてないと思うよ。それこそ古代エジプトの王侯貴族とかが奴隷を自分たちと同じ人間だと認識できてなかったとかそういうのと同じレベルで。
こういうのは自己投影といって、己の認識を対象に投影しているだけである。
自分はそう思っているのだから相手もそう思っているはずだ、という幼稚な類推でしかないが。
つまりは、この御仁こそ、安倍氏や麻生氏を同じ人間ではないと認識している、あるいはそう思い込もうとしているのだと。
何故そのような事を思うのかと言えば、端的に言うと安倍氏や麻生氏に危害を加えたい、更に言ってしまえば殺してしまいたいと願っているからである。
それゆえ、対象が同じ人間であることを否定し、対象の人間性を否定する。
対象の人間性を否定し、対象を「人間ではない何か」と再定義することは、己の倫理観を麻痺させる伝統的かつ効果的な方法である。倫理観が麻痺した人間がどんなことでもできてしまうということは、人類史が証明している通りである。
「あいつらは同じ人間ではなく得体の知れない敵である。だから何をしても構わないのだ。我々は正しい」という言霊は、古今の人類があらゆる非道を遂行する時、常に傍にあった。
かつて、大量虐殺が起きるとき、加害者側の人々は虐殺される側の人々を同じ人間だと認識していなかった。ちょうど、今の彼と同じである。