ずっと言おうかどうか迷ってたけど言ってしまおう。
「記事の事前チェックをさせて当然」
という考え方はマジで害悪以外の何者でもないと思う。
それを言わせるのは恥だと思うべき、メディアも、取材された側も。
そうさせることでメディアは自らの価値を損ない、「報道」の価値も損なっている。
ある人に「あなただから、取材してほしいんです」と言われて気づいた。
おカネにはならなくても、私の視点か、報道する価値ってあるんだと。それがメディアの価値にもなるんだと。
事前チェックって編集権を(部分的にでも)移譲させてしまうこと。自分の視点を、かんたんに渡してはならない。
わたしも記者としてはペーペーだから「事前チェックさせてください」と言われて、断るたび、「いいのかな……」と不安で吐きそうになる。
でも結局、自分の書いたものに100%の責任を持てない記者 ≒ メディアなんて、二流でしかないんだよ。
「報道とは、誰かの報じられたくないことを報じること。それ以外のすべては広報(PR)である」 という有名な言葉があるけど、本来(原則的に)報道とは広報のコントロール下に置かれてはならないもの。
その緊張感を、メディアも、取材される側も、忘れてはならないとおもう
意識ばかり高くなった愚か者が垂れるご高説の方が余程害悪であるよ。