政治家は(ひょっとすると官僚も)、「医療技術が進歩すれば、医者の数も少なくて済むようになる」と楽観的に考えていたフシはある。実際には「昔は技術的に助けることが不可能で諦めていた患者も、助けられるようになり(諦めるわけにいかなくなり)、もっと人手がかかるようになった」面があり
ただ、今の医療現場の人員逼迫をもたらした1982年からの医学部定員抑制政策には、(無知な)政治家や官僚だけでなく、(医療現場を代表しているはずの)日本医師会の意向も強く働いており、その辺は、ちょっと、省みる余地はありそうに思える
日本医師会は今に至っても「日本全体で医師は足りており、必要なのは地域偏在の解決の方」「医学部定員拡大は質の低い医師を生み出すことになるので反対」の立場を取ってて、理屈はわからんでもないが、しかしそれが巡り巡って、質の低い男子学生を優先的に採る私大を生み出してしまった…
歯医者とか美容形成外科は実際供給過剰なのかもしれんが。
クソキツイ救急医療とか訴訟リスクのある外科医とかは今でも人手不足なのではという気はする。