アメリカ東部、ニュージャージー州に住むケイト・マクルアさんは、去年10月、高速道路を運転中にガソリンが切れて車を動かせなくなりましたが、近くにいたホームレスのジョニー・ボビットさんが持っていた現金20ドルでガソリンを買ってくれたおかげで帰宅することができました。
その後、マクルアさんは、恩返しをしようと、インターネットを通じて資金を募る「クラウドファンディング」でボビットさんへの支援を呼びかけたところ共感を呼び、40万ドル(日本円で4400万円余り)が集まりました。
ところが地元メディアによりますと、ボビットさんは寄付金の一部しかもらえなかったうえ、マクルアさんが高級車の購入や休暇の費用に流用しているとして、ボビットさんが8月、訴訟を起こし、6日、捜査当局はマクルアさんの家を捜索し、高級車などを押収しました。
マクルアさんは、メディアに対し、寄付金の半分はすでにボビットさんに渡していて、残りを渡していないのはボビットさんが薬物を買うのを防ぐためだと主張していますが、ボビットさんは結局、いまもホームレスの生活を続けていて、人の親切心を踏みにじる行為だと物議を醸しています。
何かの寓話になりそうな話だ