コアな開発者や外部協力者の間に,GitHubに精通している開発者が多いこと。GitHubへの移行に反対を表明する開発者もいたが,コミュニティがそちらを選択した場合,その使用を拒否すると言うものは誰もいなかった。
オープンソースプロジェクトのGitHubへのマイグレーションは,最近ではごく常識的なことになっていますが,一部の人たちのように,ひとつの企業があまりに強大な管理権を持つことに対して,不安に思うことはありませんか?Pyhonでこれが問題になったことはないのでしょうか?
プラットフォーム変更を議論する時になれば(いつかはそうなると思いますが),そのような心配もあります。ですが今回は,GitリポジトリとコードレビューのホストとしてGitHubを利用するだけです。リポジトリの移動は簡単ですし,後者はプルリクエストをクローズするための一時的なものですから,履歴にも大した価値はありません。そうは言っても,コントリビューションを一度受け入れた以上,そのレビュー履歴にも意味がありますから,移転しなければならない場合に備えて,コードレビュー履歴のバックアップを計画しています。GitHubにデータアクセスのためのAPIがなくて,私たちのデータを閉ざされた場所に置くことになるのならば,最初から考慮に対象にはならなかったでしょう。さらにGitLabなどのプラットフォームには,プロジェクト – プルリクエストも含みます – をインポートするためのツールもありますから,急にGitHubを離れなくてはならない場合でも,時間以外に失うものは何もありません。イシュートラッカを移転しないことも,変更やコントロールを失う心配をしなくてはならない範囲を限定する上で有効になっています。