戦犯でも何でもない元中佐で自衛官になった人の娘さんは、自衛官の娘だからと「平和と民主主義を愛する」筈の立場の人達から石を投げられたり棒で叩かれたり、高校でもう1人いた自衛官の娘の同級生と共に試験用紙を配られないなどの仕打ちに遭った。昭和30年代。地域差はあるがそんな話は幾つもある。
戦後、旧軍人が戦犯呼ばわりされ、その子供さえ酷いイジメを受けていた時代があった。当事者が大勢いるのに息を潜めざるを得ない状況。当事者名儀の出版物も、多くは作家の筆によるものだった。戦記漫画、映画も荒唐無稽なものが多かった。彼らがまともに口を開くようになったのは戦後50年を経た頃だ。
1990年代でさえ露骨に自衛隊を嫌悪する人は見かけたし、自衛隊のイベントにクレーム付ける人に至っては未だにいる。