法学者向けに改めて流しますが、江口某氏が小松原織香「性暴力と修復的司法」(ジェンダー法学会奨励賞)を寸刻みに解体し、学術論文と呼ぶに値しないし、これに学術賞を出したジェンダー法学会が学術団体として機能しているか疑わしいとまで言っているので、回答を見たい。
以前に「文系はダメ」に対して「法学はいい、社会学がダメ」と言われ、自分はさらに「社会学全体は悪くない、ジェンダー論だけがやばいのだ、釣り論文に引っかかったのも社会学の中でジェンダー社会学だけだ」と書いたが、これを見ると法学も「ジェンダー法学会」は学術としての最低限の質を下回ってる
江口先生は”ジェンダー法学会が学術団体として機能しているか疑わしい”とまでは書いておられないと思いますが。
「ジェンダー法学会の奨励賞を受賞していることからも問題の深刻さを考えさせられました」「ジェンダー法学会はなぜこれくらい基本的な問題があるのを承知で賞を出すのだろうか」というのは学会そのものへの批判と言うべきかと思います。
しばらく前に社会学批判では査読が必要か否か議論になり、「査読がない分野でもあとから評価されそれが査読と同様の機能を果たしているのだ」などの意見が出ましたが、奨励賞を出したのが問題であると言っているのは、あとからの査読相当の評価も機能していないという深刻な批判だと思います。