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滑落死から半年 栗城史多さん「エベレスト死」の真相(藤岡利充)

先月27日と28日、東京・永田町にて栗城氏の追悼ギャラリーが開催、約2000人が訪れた。生前の写真・映像、愛用していた登山ウエアや道具 が展示されている中、来場者が一番時間をかけ見つめていたのは、整然と並んだ「50本の白い四角柱」だった。

各柱の上には、栗城氏の家族や友人、関係者の率直な栗城像についての言葉が刻まれていた。これは、栗城事務所とイベント企画制作会社が実際に各人をインタビューして集めたものである。

彼を追い込んだのは誰だ?という指摘がある。「実力がない」「単独ではない」様々な批判があった。一方で「面白い!」「勇気をもらった」賞賛も受けていた。そんな中、ちょっと風変わりで目立ちたがり屋の登山家は、それらすべてを受け止め、自分で判断し、行動し、時にサポートも受けながら、世界最高峰の山に挑み続け、その山に眠った。奇しくも亡くなったその日は、今季最高のエベレスト登頂者数を記録した。

感動ポルノ中毒の連中と承認欲求中毒の人間の奇跡のコラボレーション。

吐き気のする見世物である。