ひと昔前までは「誰でも出来る仕事」と思われがちだった仕事における基礎学力がここまで上がってしまった今の「人手不足」って、少子化とはまた違う意味で深刻だよね。基礎教育って本当にそこまで徹底できるのかという。少人数のエリート教育より、全体の底上げの方が遥かに難しい。
わかりやすいところだと、自衛官とか。
昔は真っ当な仕事に就けないようなヤンキーがリクルートされて、徹底的にしごかれて一丁前になって凱旋...的なストーリーがあったけど、今では兵器もハイテク化してるからアホは要らんのですと門前払いされてしまうし。
IT業界も求められる基礎学力が確実に以前より上がってて、ちょっと興味があったから首を突っ込んでみるみたいな事はできなくなってる気がする。統計とか機械学習なんてのは、その最たる例ではある。
確かに業界のスキル水準が上がるのは歓迎すべきことだけど、参入障壁が高くなるとその界隈への人材流入が滞って、技術継承がされなくなるなどの弊害もあるから、一概に良いことばかりではない。
ともあれ、求められる学力水準が高まっているなら、義務教育・高等教育だけでなく生涯学習が必須になるのは避けられない。
学習期間中は当然一人前ではなく、したがって、まともな収入は得られないので、そこは税金で補助してほしいと思ったり。
学習を引き換えにしたベーシックインカム的な方向に進むと良さそうな気がする。