すべてのサヨク批判は、つまるところ「自分か腹減ってるのに、他人の、未来のパンの心配をするヤツなんて信用できっかよ!」。これに尽きます。
ほんとこれ。
サヨクの先生方は、こういう意見を「愚民!ネトウヨ!滅ぶべし!」とか言って否定しがちだけど、彼らとて弱者に転がりうる存在であることを忘れてはならないわけで。
自分と家族の生活に対する危機感からの反発である以上、その反発を力尽くで封じようとすれば、「あっ、こいつは俺に死ねと言っているのだな。こいつは敵だ。殺られる前に殺らなきゃ(使命感)」となるのは必定。
また、社会が構成員の共同出資(税金)に拠って作られていることを踏まえれば、まずは出資者たる自分達にこそ恩恵が与えられるべきという感覚は普通の感覚だし、実際一理ある。
それを差し置いて出資していない人々(弱者とか)が優先されれば、自分は不利益を被っているのでは? と社会に対する猜疑心が生まれるのは仕方ない。そして、その猜疑心こそが憎悪の種になるのである。
したがって、本当に弱者やマイノリティを守りたいと考えるならば、倫理や政治的正しさを説くのではなく、まずはマジョリティを豊かにしなければならない。何故なら、弱者の保護は余剰資源を以って賄われるべきだからである。
衣食足りて礼節を知るというコトワザの通り、余剰資源のないカツカツの状況では社会の主力たるマジョリティの協力は得られないどころか、反発を産むだけであり無益。
最近だとドイツの難民問題がまさにこの構図ではなかろうか。
政治家の先生方に置かれましては、特定層の代弁者となることは止めにして、まずは全体の発展を考えて頂きたいものであろうか。