判断ミスが死を意味するような環境で、長く生き抜いてきた私たち人類は、基本的に保守的だ。生存を優先し、損失の回避を優先するようにできている。5年後の穀物よりも、この瞬間に猛獣に襲われて死なないことを優先する。そういうコンセプトで進化をしてきた。
こうやって恐怖やコンプレックス、危機感で売り上げや視聴率を伸ばすことを、恐怖マーケティング(フィア・アピール)という。危機回避を優先する僕らの脳は、危険な情報を周囲に拡散しやすい傾向もある。
危険を叫ぶミームは拡散されやすい。
タイムラインが完全に闇落ちすると、ユーザーが離脱をしていく。結果的に、残るユーザーは「闇と親和性がある人」と「闇に耐性がある人」だけになる。
そうすると何が起こるか? サービスはマスユーザーに向けて最適化される。この場合マスユーザーは「闇OKユーザー」である。結果、究極的には、サービスそのものが、喧嘩や対立やスキャンダルを積極的にフィーチャーする方向へと進化する。これがインターネットで末法が出現する仕組みだ。SNSではまだ少なめだが、掲示板やニュースサイトではすでに陥ったサービスも多い。
Twitterの悪口はよさないか