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「eLTAX」がActiveXを(今更)採用した件の詳報

News & Trend - 地方税ポータル「eLTAX」はなぜActiveXを採用したのか、地方税電子化協議会に聞いた:ITpro

ActiveXが必要になるのは、eLTAXの新規利用届出を受け付けるシステムで、これは初回登録として1回だけ使うものです。一度登録が完了すれば、あとはeLTAXサイトで無償配布しているWindowsアプリケーション「PCdesk」を使い、電子申告データの入力、ICカードやソフトウエア電子証明書による電子署名、署名済みデータの送信まで行えます。市販の税務ソフトを使っても構いません。

2005年1月にeLTAXの運用を始めた当初から、Webフォームで入力した利用届出データへの電子署名にJavaアプレットを使っていました。ここで登録した電子証明書を、電子申告における証明書と照合することで、利用者IDや暗証番号と合わせて本人を確認します。初回登録のためだけにソフトウエアをインストールしてもらうのは煩雑なので、インストールの手間が不要なJavaアプレットを採用しました。

2012年以降からJREのバージョンアップの頻度が高まると共に、「最新のJREでJavaアプレットが動かない」という声をいただくようになりました。実際、2014年1月にリリースされたJava7 Update 51(7u51)では、eLTAXのJavaアプレットが動かなくなったのを我々も確認しています。

eLTAXは2019年9月にシステムを全面的に見直す計画で、ActiveXがこの期間までは使えることを米マイクロソフトに確認済みです。元々Javaアプレットでも、動作保証環境はWindows環境のInternet Explorerのみだったので、その点では動作環境は以前と変わりません。