ワタシが小さい会社を都内で立ち上げた時、二人目のバイトとして雇った学生がいた。その学生バイトは学校を卒業した後最初の正社員となって、他の社員が入ってきたら辞令とか出してないにも関わらず副社長を名乗り始めた。
ちっちゃい会社というのは順調に成長してても一年ぐらいで微妙に頭打ちになる時期がくる。うちにも来た。そしたら「副社長」は「この会社辞めます。ひいては今担当していた仕事を持ってっていいでしょうか」と。大甘だったワタシはうんいいよと言ってしまった。
で、辞める直前になり、彼が在職中にやってた仕事の報酬を自分の口座に入金させていたことが発覚した。この時点で懲戒解雇相当なのだけどどうせ辞めるのだからと最終月の給与の支払いをやめて横領を不問にしようとした。彼が自分のポッケに入れちゃってたのは最終月とその前の月の分なんだから、これでも大甘であった。が、彼は「給料を出せ。労基署に訴えるぞ」とか連絡してきた。
「いやそうは言っても君。自分で副社長って名乗ってたろ? 副社長って労働基準法で守って貰える対象なの?」と言ったらそのまま何も言わなくなった。
でまあその彼は最近いろいろお騒がせなのだが、思慮の浅さと肝が座ってないところは全然変わってないよな、と改めて思っている今日このごろ。
…津田大介くんって言うんですけどね、彼。
追記:他にもいろいろあるけどとりあえず民事で止まってくれるお話ということで。