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アレな評論家の得意技モット・アンド・ベイリー論法

その主張が過激でトンデモであると非難されると、もっと穏当なことを主張している、それが分からない人がおかしいと弁解をする文筆業の人を見かけたことがあるであろう。主張が過激なモノにも穏当なモノにも読める曖昧作文を行なっているのが問題なのだが、この事には反省の色は見せない。

日本だけではなくグローバルに存在する誤謬で、立証が困難な主張(bailey)に対する批判を、しっかり論証できる主張(motte)に摩り替えて反論することで誤魔化すことに、モット・アンド・ベイリー論法と言う名称がついている*1。都合の悪い部分を隠して部分的な真実を強調する誇大広告論法(Bait-and-switch)と、話しているうちに多義的な単語の意味をこっそりと摩り替える語義曖昧論法(Equivocation)の合わせ技になるそうだ。